阪神・ドラ1伊原4回0封猛アピ→開幕ローテへ藤川監督「十分なところにはいる」 フライアウト量産!満塁ピンチも堂々

 「オープン戦、西武1-0阪神」(11日、ベルーナドーム)

 阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=がオープン戦に初先発し、4回無失点で開幕ローテ入りへ猛アピールに成功した。12個のアウトのうち、10個をフライアウトで奪うキレのある投球を披露。藤川球児監督(44)は、満塁のピンチも切り抜けた落ち着きぶりを高く評価した。

 ピンチを背負っても動じない。1軍初先発にも伊原は「いい緊張感があった」とけろっとしていた。ドラ1らしく堂々としたマウンドさばきを披露。開幕ローテをぐっとたぐり寄せた。

 最大のヤマ場は両軍無得点の四回だった。四球、安打で無死一、二塁に。それでも「全然焦ることはなかった」と落ち着いて平沢、渡部聖を打ち取った。続く外崎には3ボールからカウントを整えたが四球。2死満塁となったが、最後は是沢をカットボールで遊ゴロに仕留めて先制を許さず。4回無失点でマウンドを降り、「とにかくゼロで抑えることはずっと頭に置いて投げていた。ゼロで抑えられたところは一つ、そこだけはよかった」とうなずいた。

 自身の投球スタイルも見せた62球だった。キレのある直球にカットボールやスライダーを織り交ぜ、12個のアウトのうち、なんと10個がフライアウト。カーブ1球で左飛に打ち取る場面もあった。伊原は「基本的には(タイミングを)ずらしたりするタイプなので、フライアウトが増えたかな」と分析。「フライじゃゲッツーを取れないので、ゴロアウトを取る配球や投げるゾーンも少しは必要になるかな」と向上心をのぞかせた。

 結果を残しても内容には決して満足していない。試合後は開口一番「良くなかったと思います」。一番の課題に「カウントの作り方が悪かった」ことを挙げた。序盤からボール先行が目立ち、「球数がかさむのも良くないし、打撃に流れを持ってくるリズムが作りきれない」と反省。「欲しいところで必ずストライクを取れるボールの操りはどの球種でも必要になる」と今後を見据えた。

 現在開幕ローテは村上と才木の2人だけ確定しており、大竹は下肢の張りで調整が遅れている状況。藤川監督は開幕ローテ入りについて、「落ち着きがありますよね。マウンド上でのセットポジションに入った姿とか見たら。十分なところにはいるのかなと。あとは兼ね合いね。そのあたりですね」と前向きに評価した。

 舞い込んだチャンスで猛アピールに成功したルーキー左腕。「投球の内容的にはまだまだ足りない部分が多いなと感じた」と話しながらも、「とにかくゼロで抑えることは一つの目標だったんので、今日できたのは自信にして、次につなげていきたい」と胸を張った。強心臓を武器に、残り4枠をモノにする。

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