阪神・大山あるぞ侍J4番! 26年WBCへアピール「一球一球、泥くさく」 5&6日オランダ戦、井端監督求める長打力を

 フリー打撃で快音を響かせる大山(撮影・立川洋一郎)
 佐藤輝(右)と記念撮影し、笑顔を見せる大山
2枚

 「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025 日本対オランダ」(5、6日・京セラ)で、自身6年ぶりの侍ジャパン選出となった阪神・大山悠輔内野手(30)が4日、大阪市内で代表練習に参加し、4番を任される可能性が浮上した。アピールに成功すれば、来年3月のWBC出場にもつながる大事な試合。日の丸を背負い、強い思いを持って戦いに挑む。

 胸に日の丸とJAPANの文字をつけたユニホームに袖を通し、大山の表情が自然と引き締まった。前日3日の夜に大阪に集合した侍ジャパンが初練習。あいにくの天気で室内での調整となったが、充実の汗を流した。

 「コンディションはしっかりキャンプでやってきてますし、(体は)できているので、あとはメンタルのところをやりたい。なかなかこういう機会はないので、本当にいい時間にしたいと思います」

 久々に日の丸を背負う。6年前にメキシコとの強化試合で、プロ入り後初の代表入り。その時は「6番・三塁」で1試合にスタメン出場。0打数0安打2四死球と不完全燃焼の結果に終わっていた。

 そこから阪神の4番を任され、着実にレベルアップ。23年には4番としてリーグ優勝、日本一に導いた。時を経て、今回の代表では巨人・吉川と並び最年長。「若手に伝えるというより、僕の方が学ぶことが多いので、その時間をしっかり作りたい。盗めるものは盗みたい」と謙虚な姿勢は崩さない。

 井端監督は今回の強化試合で「長打を打てる選手」を発掘しようと考えている。前回のWBCでは、準決勝で現レッドソックス・吉田が同点3ラン。決勝ではヤクルト・村上、巨人・岡本の一発が大きな得点となった。「優勝するにはホームランが不可欠。打てる打者が1人でも多く出てきてほしい」と語った。大山本人も「自分のやれることを考えてやりたい」と期待に応える覚悟だ。

 国際試合では、初見の相手に少ない打席数で結果を残さなければならない。「準備だと思います。準備ってところは今回だけでなく、今後も必要になってくると思うので」。高い対応力を見せ、アピールにつなげる。

 見据える先には、ちょうど1年後に迫ったWBCがある。「前回のWBCも見てましたし、同じチームで中野が出場していろんな話を聞いている」と刺激を受けていたことを明かした。「まずは今年のシーズンをしっかりやることが一番。終わった時にどうなるかなので」と語った。

 ユニホームが変わっても大山のやることは同じだ。「一球一球、泥くさくじゃないけど、そういう姿が一番伝わるので、そういうところをしっかりやっていきたい」。背中で見せる男は、侍ジャパンでも全力プレーでチームに貢献していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス