阪神・湯浅 復活2K 難病克服7カ月ぶり実戦登板 1回1失点、最速149キロ「すごく楽しかった」

 「2軍練習試合、阪神4-8ハンファ」(22日、うるま市具志川野球場)

 阪神・湯浅京己投手(25)が2軍練習試合・韓国ハンファ戦(具志川)で、24年7月10日のウエスタン・くふうハヤテ戦以来、7カ月ぶりの実戦登板を果たした。七回に登板して最速149キロを記録するなど1回1失点。昨年8月に「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受け、長いリハビリ期間を経た右腕が完全復活に向けて新たなスタートを切った。

 名前がコールされると客席からは一斉に「がんばれー」と声援が響いた。湯浅が7カ月ぶりのマウンドで1回1失点で2奪三振。これまでとは違う緊張感にも「すごく楽しかった」と振り返ったように、一番に湧いたのは喜びの感情だった。

 出番は七回だ。先頭からストレートの四球を許し、そこから自身の暴投で1点を献上。「勝手に力んじゃって」と体が術後の不安をのぞかせた。それでも1死三塁ではフォークで空振り三振を奪うと、四球と二盗を挟んで七回2死二、三塁となったが、観客が静かに見守る中、渾身(こんしん)の直球を投じて見逃し三振に仕留めた。「とりあえずは変に痛めることなく終えてるので、そこは良かった」。大きな拍手を浴びながら頬を緩めてベンチへ引き揚げた。

 実戦登板は24年7月10日のウエスタン・くふうハヤテ戦以来。術後は昨年11月からブルペン投球を再開し、ここまで順調に段階を上げている。まず始めに掲げていた「春季キャンプでの実戦復帰」。地道なリハビリを乗り越え、予定通りに復帰登板が実現した。平田2軍監督は「今日投げられて十分なんじゃない。順調、順調」と目尻を下げてうなずいた。次回以降の登板は明日以降の様子を見て判断する。

 試合後は長打の列を作るファンに約30分間サインや写真で応じ、感謝を示した。「どんどん試合とかも投げて感覚とかも良くしていって、しっかり恩返しできるように」。踏み出した大きな一歩から着実に進んでいく。

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