「ウエスタン、阪神７－１オリックス」（１４日、鳴尾浜球場）

　阪神は初回に一挙６得点のビックイニングで、勢いそのままに２連勝とした。

　先発のマルティネスは選球を光らせて５回３安打無失点と試合を作った。六回２死二、三塁の場面では川原が登板し、２球で追い込んでオール直球で見逃し三振に。九回２死満塁のピンチには佐藤蓮が追い込んで見逃し三振に撃ち取り、支配下組が火消し。和田２軍監督は「ワンステップ上がったな」と称賛した。

　打線は初回に豊田が先頭打者弾。今季１号ソロで先制した。ノイジーは３試合連続打点、井上は２試合連続２安打と躍動した。七回には坂本が降格後初実戦で出場。空振り三振としたが、八回からの好リードで試合をまとめた。

　和田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－先発のマルティネスは制球もすごく良く５回無失点も初。

　「すごいわけでもないけど、あれぐらいは投げるピッチャーなんで。まあまあこの暑さもあるけど、粘り強くしっかり投げられたんじゃないかな。今日が特に良かったっていう感じではないけど、あれぐらいは投げられるピッチャーだよね」

　－上から投げることとゾーン勝負を意識していたと本人が言っていた。

　「まあまあ感覚っていうところなんだろうけどね。そういう思いで、ある意味、余裕があるというかストライクを取るのに必死じゃなくて、ちょっと（間を）空けてみようとか、そういう発想が湧くってことはある程度もう何回も先発してる中で、少しずつ余裕っていうか、気持ちの余裕が出てきてる中で、そういう余裕ができてる。初回ね、点が６点、大量点を取ったんで逆に投げづらかったかもしれないけど、それでもフォアボールも２人。痛いフォアボールじゃないんでね、しっかり投げられたと思います」

　－豊田が１号。

　「ちょっとやっぱ試合に出続けるのと、暑くなってきてるのが重なって体力的にもきつくて、バッティング自体は今日入るまではそんなに良くなかったんだけど、完全に今日の１打席目でもうスコンと壁というかね、スコンと抜けて、２打席目のセンター前がまた芯で捉えてよかったし上がる前の状態に近づいてきてるんでね」

　－坂本が降格後初出場。

　「まあ今日からちょっとずつマスク被って、打席に立ってっていうところで、明日は頭から」

　－キャッチャーとしての姿は。

　「まあまあそれはこっちにいるキャッチャーとちょっと経験値が違うんでね。やっぱり安心して見てられるし、やっぱキャッチングっていうところもさすがだなっていうところはね、まあまあ。それでも（鈴木は）そのキャッチャーに受けてもらって、ストライクが入んないっていうちょっとね、そこで考えていかないと。そんなに毎回毎回フォアボール出してて次があると思ってもらっちゃ困る。あるんだけどね。やっぱりこの暑い中、野手も頑張って点取ってきて、ストライク入んないんじゃね。これはやっぱりマウンド上がる責任感というかそこらへんのところ、やっぱりそれを補うのは、もうブルペンしかないんでね。そこでしっかり投げてるかどうかっていうところでウオーミングアップだけじゃうまくなんないんでね。現状を維持したって１軍に上がれないわけだから、やっぱりもうほんとにうまくなる、うまくなろうっていう意識がね、そこがちょっとやっぱりマウンドに上がるとまずストライクを取れるかどうかっていうところにもう神経がいっちゃってるから余裕がないよね、見ててね。そこをなんとかクリアしてもう一つ上の投球をしてほしいんだけどなかなか抜け切れないかな」

　－川原と佐藤蓮が火消し。

　「要所っていうかピンチでマウンド行ってああいう投球ができるようになって、やっぱり（背番号が）２桁になって、２桁なることでもやっぱりレベルが上がんないと、そこに（支配下に）なれないけどそっからもう一つね、ワンステップ上がったなっていう感じはしてるかな。その２人も去年の今頃考えたらストライク取れるかどうかっていうようなもうそこと戦ってたピッチャーだけど、やっぱ１年たつとこんだけ変わるっていう、それはやっぱ鈴木もそういう思いでやってもらわないといけないと思うし、みんなもちろんうまくなろうと思ってやってるんだけど、なかなか結果が出なくてもがいてる中で、ピッチングコーチも必死になって、なんとかしようって思いでやってるんでね。これからもしっかりコミュニケーションとってね。もうそこの壁をなんとか破れるようにね。ストライク入るかどうかの勝負じゃなくて、相手バッターとの打たれるか抑えるかの勝負をしてほしいんだよね。そこはまだ今日はできてないなっていう」

　－明日の先発は。

　「青柳」