阪神・岡田監督 初回送りバントで1カ月半ぶり得点「まあそういうことやでやっぱり」「流れいうのがあるからな」【一問一答】
「阪神5-1中日」(26日、甲子園球場)
阪神の岡田彰布監督は、約1カ月半ぶりの初回得点について、無死一塁から中野がしっかりと送りバントを決めたことに「そういうことやでやっぱり。流れいうのがあるからな」と語った。ここまでは強攻策が目立っていた中、ミーティングで伝えた「つなぎ」を意識させるための一手。佐藤輝、大山の連続タイムリーを呼んだ。
以下、岡田監督との一問一答。
【テレビインタビュー】
-後半戦の初戦白星スタート。初回の攻防は。
「いやいや、(村上は)よう打たれましたね。本当にまあ、よく六回を1点でしのいだというか。ちょっと不思議やったですね」
-11本のヒットを浴びながら二回以外は全てピンチ。
「まあ、三者凡退なかったでしょ」
-そんな中でも村上自身久々の白星。
「まあ、前半もね、防御率見てもそんな悪くないんだけどね。なかなかやっぱり打線の援護いうのがなかったんだけど。まあね、一番ひやひやしたのは村上じゃないんですか。六回で交代してね。まあ、1点差だったのでね。あの3点は大きかったですね」
-その3点は森下のホームラン。久々の一発となった。
「そうね、その、なんていうかな。1打席目もね、ちょっとまだ不甲斐ない三振だったけど、まあ、練習ではね、徐々にスイングも少しはましになってきているのかなっていうね、今日フリーバッティングを久しぶりにみたけど、そういう感じはあったんですけどね。あれをずっとこれから続けていくことですね」
-初回に佐藤輝と大山にタイムリーが出た。
「初回に点を取るのは久しぶりでしょ。今日はミーティングで、前半最後で後ろにつなぐようなつながりがあったので、もう1回それを基本というか、つなぐことを思い出してと選手には言ったんだけど。初回はうまくいきましたね」
-クリーンアップが打点を挙げ、先発が6回まで投げ、リリーフで締める形になった。
「途中でもっと追加点があれば、村上ももっと楽に投げられたかもわからないけど、後半戦は勝ち負けの勝負になってくるので、村上も勝ち星が付いて、次からはもう少し余裕を持って投げられるかもわからないですね」
-前半戦総括で甲子園6連戦でいい流れをつくれたらと言っていた。
「そうですね。6試合で、また甲子園を離れるので、後半戦はこういう野球をするっていう形をね、この甲子園にいてる間に、みんなに見てもらってね、いい形でね、6試合終わってロードに出たいですね」
-いいスタートは切れたか。
「はい、それはもう勝ち負けですよ、後半はね」
-明日の戦いに向けて。
「いやいや、まあ、つながりという意味ではね、いいとこでね、チャンスは今日なんか、中日に比べると少なかったですけどね、そのチャンスをうまくモノにできたというのは大きいと思うし、そういう感じで打線はね、前半戦のね、ピッチャーに借りを返すんじゃないんだけど、そういう形でね、どんどん点取ってほしいですね」
【ペン囲み】
-初回の得点は6月16日のソフトバンク戦以来。
「ああ、あの満塁ホームラン以来か」
-今日は一発で決まったバントが得点につながった。
「まあ、そういうことやでやっぱり。流れいうのがあるからな」
-長坂は残っているベンチメンバーで一番バントがうまかった。
「いやいや、長坂しかいてなかったんや、バントするやつ」
-森下のスイングは練習からいいようには見えた。
「いいようには見えへん。よくなってきた、言うてるやん。前のスイングに比べたらな」
-どのあたりが一番改善。
「まだまだ改善されてないよ、そんなん。やろうとしてる姿があればいいねん。ほんならよくなってくるよ」
-やろうとしてる姿は今日伝わってきたか。
「まあ伝わってきたというか、やっぱりそれでね、結果が出れば自分もこのやり方でいいっていうね、そういうね気が持てるわけやから。そんなんスイングとしたらまだまだよ。そんなもん」
-前半戦の最後につなぐ意識が見られた。初回の攻撃にそれが。
「やっぱりコンパクトにヒットを打ちにいくということやろ」
-村上も11本もヒットを打たれながら点をそれほどとられなかったのは四球がなかったから。
「うん、まあでも、あんだけヒット打たれんで、普通は。もうお前、と思うけどな」
-巡り合わせ。勝てる時は勝てる。
「おーん、やっぱりフォアボール出さないっていうのはええんやけどコントロールがいいからな。ある程度ストライクゾーンに来るから。だから、もっといろんなボールをな、いった方がいいっていうね、おーん。だから、俺らは、バッターからしたらコントロールがええピッチャーは絞りやすい、はっきり言うて。そら荒れ球のピッチャーの方がそら打ちづらいよ、バッターは」
-こうなることもある。
「そうそうそう。だからコントロールが良すぎるんよ」
-バッテリーで工夫していくところ。
「いや、言いにいかしてん、だから安藤に。そういうことやんか。あんなドン詰まりになるやんか、ショートの方に。だからなあ、まともにそうやってやるんじゃなしに、ボールも抜けないしな、ある程度構えたとこにいくわけやから、それやったらもっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」
-4回は勝負うんぬんではなくそういうメッセージ。
「ちゃうちゃうちゃうちゃう。配球にいかしたんよ、そんなん」