阪神・大竹 完全無欠の鯉キラー 広島戦通算防御率0・60、9戦7勝 7回0封4勝目

 「広島1-2阪神」(22日、マツダスタジアム)

 鯉キラーが本領を発揮した。阪神・大竹が4回まで1人のランナーも許さず、7回無失点で4勝目。広島戦は通算対戦防御率0・60で9戦7勝、中でもマツダスタジアムでは5戦全勝と無類の強さを誇り、「向こうもすごい研究してきてるなって感じるんですけど、それ以上に入念に準備をして、自信を持って投げました」と胸を張った。

 21日は早打ちで仕掛けてきた相手に対して、「初球が逆に2ストライクぐらいの感覚で入って。甘いのが来た、という感覚にさせないように意識して」という心構えで手玉に取った。初回先頭から12人連続でアウトを重ねて4回パーフェクト。五回先頭から連打を浴びても、「長打を食らわなかったら別にいい」という考え方で慌てることなく後続を切った。

 七回にも先頭からの連打で正念場を迎えた。2死一、二塁までこぎ着けると、5月8日(甲子園)の対戦で一発を浴びた代打・中村健と対峙(たいじ)。2ボールとカウントを不利にしたが、「速いほうがタイミングが合うので、変えました」とチョイスした抜いたツーシームで三邪飛に打ち取って、力強く左拳を握りしめてガッツポーズを決めた。

 「24時間野球のことを考えて、とらわれ過ぎるのは僕は向いてない」と自己分析する大竹。音大系幼稚園に通っていた名残もあって、自宅で楽器に触れるのもその一環だ。遠征先でもネット情報を元にした飲食店巡りで気分転換。広島入りしてからもスイーツ店に足を運んでテイクアウトし、チームメートに振る舞った。“野球一筋”ではない生活でのリフレッシュタイムを生かして、結果を残し続ける。

 連続無失点を17イニングに伸ばして、ローテ投手として抜群の安定感。「七回までと言わずに完投できるよう、頑張っていきたい」。現状に満足することのない大竹の言葉は頼もしい。

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