阪神・近本 球宴ファン投票中間発表リーグ最多得票!御礼マルチ 「去年出れなかったんで」 頭フル活用で床田撃ち

 「広島6-2阪神」(21日、マツダスタジアム)

 阪神は広島との首位攻防第1ラウンドを落として0・5差に迫られた。近本光司外野手(29)は八回の2得点につながる右前打などマルチ安打を記録。この日は「マイナビオールスターゲーム2024」ファン投票の第1回中間発表が行われ、近本はセ・リーグ最多得票を獲得。外野手部門1位となった“御礼打”でもあったが、勝利には結び付かなかった。

 好投手だからこそ、食らいついていくしかない。コンパクトなスイングで対応した近本。猛虎打線が苦戦する中、床田からマルチ安打を放ち、チャンスメークした。

 「今日はどうしようかなというのを考えていたんで。今日はたまたまヒットにはなりましたけど、それが次の対戦のときに合うかといわれたらそうではないんで。そういうところは床田はうまいなと思っている」

 頭をフル活用し、臨んだ左腕との対戦。1打席目はストレートの四球で出塁した。三回1死走者なしの第2打席ではカウント2-2からの5球目、外角寄りのカットボールに反応。逆らわずに左方向へとはじき返した。

 七回まで床田を前にチームは散発の3安打無得点。ようやく作った好機でも快音を響かせた。6点を追う八回、安打と失策で無死一、二塁。「ノーアウトで6点差だったので、つなぐというのもそうだけど、とにかく、ヒットを打つことが一番大事かなと思っていた」。反撃のチャンスで打席を迎えると、再びカットボールを捉えて右前に運んだ。

 5試合ぶりとなるマルチ安打。一般的に不利とされる左対左だが、床田に対して今季12打数4安打、打率・333を残す。苦手意識はないが、左腕の能力の高さには注意している。「前回やったことが打てるわけでもないし、床田なりに対策していると思う。僕もこっちで変えないといけない。でも、今日は結果的にはヒットになったので良かった」とうなずいた。

 試合前には「マイナビオールスターゲーム2024」のファン投票の第1回中間発表が行われ、外野手部門でセ・リーグ最多の2万4696票を獲得。昨年は両リーグ最多となる76万9587票を集めたが、右肋骨を骨折したため出場を辞退した。「去年出れなかったんで、今年出れるならしっかり楽しんでいけたらいいなと思う」とモチベーションを高めた。

 首位を守るために、連敗は許されない。自身の結果以上に勝利。虎のリードオフマンは自らの仕事を果たすだけだ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス