阪神・才木 プロ3度目完封 7回3安打無失点で今季2勝目 降雨コールドに「うっすみたいな感じ」

 雨が強まる中でも好投した才木(撮影・中田匡峻)
 7回、細川を遊ゴロに打ち取りほほ笑む才木(撮影・中田匡峻)
 1回を投げ終えて梅野(右)とタッチを交わして引き揚げる才木(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神3(降雨コールド)0中日」(21日、甲子園球場)

 雨粒が打ち付けても、マウンドがぬかるんでいても、阪神・才木浩人投手は揺るがなかった。七回を投げ終えると、降雨コールドのアナウンス。「良かったです。うっすみたいな感じでした」。才木は笑顔で手をたたき、梅野とハイタッチを交わした。

 朝から雨が降り続き、試合は53分遅れで開始。それでも集中を切らさず、試合に入った。足場の悪い中では「力入れて投げるとだいぶ足が滑っていたので」と脱力を意識。「ゾーンの中にカウント取りにいく」ことを心がけた。

 前回登板した14日の同戦(バンテリン)と同様にスライダー、カーブを効果的に使った。生命線の直球にスライダーを織り交ぜてタイミングを外し、空振りを奪う場面も。カーブについても「すごい効いてるかなって感じがしている。カーブの後、真っすぐでインコースを詰めたりとか、フォークをいったりとか幅が広がった」とうなずいた。

 昨季を振り返って「満足できる数字ではない」と話す。特に悔やんだのはイニング数。「5回2失点で降板とかは、やっぱりもう1イニングいきたいなと思いながらの登板やったと思います」。昨季先発した18試合中、5回以下での降板は6試合。苦い思いをすることも多かった。

 その悔しさも胸に、今季は前回までの全3試合で6回以上を投げた。この日もその思いが力となった。「最低でも五回まではしっかりいこうと思っていた」。今季初の甲子園での登板で、7回3安打無失点、8奪三振。プロ3度目の完封で2勝目をつかんだ。

 「グラウンドの足場が悪かったので、フライを打たせようと思っていたんですけど、ゴロが多くなって申し訳ない」と野手を気遣う人柄もにじませつつ、「梅野さんがうまく配球してくれて抑えることができた」と女房役にも感謝した。佐藤輝と“同い年コンビ”の活躍で導いた6連勝、そして首位だ。「うれしいですね。良かったと思います」。泥が飛び散ったユニホーム。報われた97球に才木の笑顔が輝いた。

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