「阪神３（降雨コールド）０中日」（２１日、甲子園球場）

　荒れに荒れたバッターボックスでも揺るがなかった。試合前から雨が降り続き、悪化していくグラウンド状況で阪神・森下翔太外野手がつなぎの一打。佐藤輝の豪弾を呼び込んだ。

　「足元もだいぶ悪い中で。こだわってきた打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率だったりっていうのがあった結果、抜けてくれた」

　七回１死一塁。松葉の初球、外角寄りのツーシームを捉えると鋭い打球が三遊間を抜けた。その後、２死から佐藤輝が決勝３ラン。「入ったとは思わなかった。すごい一発でしたね」と先輩のすさまじい一撃に驚きの表情を隠せなかった。

　打撃の状態は上がってきている。これで６試合連続安打。「自分のモチベーションにもなるし、継続していけばもっといい数字を残せると思う。目の前の一試合一試合を大切にしていきたい」と気持ちを引き締めた。