阪神 日本一打線解体で連敗ストップ 2番起用の梅野が同点打、8番起用の中野が決勝打 才木が7回1失点で今季初勝利「自分で断ち切りたい」

 7回、生還した前川を迎える岡田監督(中央)=撮影・山口登
 7回、右前に勝ち越し適時打を放つ中野(撮影・山口登))
 7回、山本を三振に仕留め、気迫を見せる才木(撮影・田中太一)
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 「中日1-2阪神」(14日、バンテリンドーム)

 大幅に打線を入れ替えた阪神が、逆転勝利で連敗を3で止めた。岡田彰布監督は通算484勝とし、球団歴代2位の吉田義男氏に並んだ。

 想定外のオーダーにバンテリンドームは騒然となった。昨季全試合で4番に座った大山が5番に降格。不動の1、2番も動かし、8番が代名詞だった木浪を1番で起用。佐藤輝に4番を託すなど、昨季38年ぶりの日本一へけん引した打線を開幕15試合目で解体した。

 そんな岡田監督の狙いが功を奏したのが三回。不振で8番降格の中野が11打席ぶりの安打で出塁すると、4年ぶりにトップバッターを任された木浪が四球を選んで2死一、二塁にチャンス拡大。昨年4月以来の2番・梅野が中日・先発の梅津の直球を捉えて、中前へ同点適時打を放った。

 ロースコアの投手戦を展開する中、七回に阪神が均衡を破る。前川が1死から右翼線二塁打で好機を演出。2死後、中野が初球を狙い打ち。打球は中堅、右翼、二塁の3人の間に弾んで、決勝打となった。

 阪神先発の才木は、三回に山本に適時打を浴びて先制点を献上。その後は球数をかけながらも、三回から六回まで好調の中日打線を相手に無安打投球を見せた。同点直後の七回には、佐藤輝の失策も絡んで2死一、三塁のピンチを迎えるも、山本を空振り三振に切ってガッツポーズを決めた。7回1失点で今季初勝利をマークし、八回を岩崎、九回をゲラが締めた。

 ヒーローインタビューに呼ばれた才木は「やっと勝てました」とはにかんだ。「一番乗っているチームだったので、自分で断ち切りたい。そういう気持ちで投げました」と語り、七回は「中田さんに打たれてやっべと思ったんですけど、ここで切りたいという気持ちでいきました」と元同僚の山本をねじ伏せた。

 阪神はこれで6勝8敗1分けの借金2で開幕一回りの対戦を終えた。打線が7試合連続の2得点以下と復調の兆しがなかなか見えてこない中、投手陣の奮闘、そして岡田監督の大胆策で勝利をもぎとった。

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