阪神・西勇 120球熱投も援護なく…初星お預けも耐えた8回0封「ランナー出てからもリズムよくいけた」

 力投する西勇(撮影・北村雅宏)
 3回、ピンチで菊池を左飛に打ち取った西勇(撮影・中田匡峻)
 1回、菊池の投ゴロをキャッチする西勇(撮影・北村雅宏)
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 「阪神0-1広島」(11日、甲子園球場)

 白星が遠い。打線の援護を待ちながら、我慢の投球を続けた阪神・西勇。巧みな投球術で試合を組み立て、今季最長となる8回を投げて5安打無失点。ただ、120球の熱投も実らなかった。

 緩急自在の投球と抜群の制球力で広島打線を翻弄(ほんろう)した。二回まで三者凡退。三回は2死から連打で一、二塁のピンチを背負ったが、菊池を左飛に打ち取り、先制点を与えなかった。

 大瀬良との息詰まる投手戦。「ランナーが出てからもリズムよくいけた」と得点圏に走者を背負っても焦りはない。四回、先頭の小園に左翼へ二塁打を許した。だが、堂林を空振り三振。続く秋山は二ゴロに仕留め、最後は田村を内角スライダーで遊飛に抑えた。

 前日10日の同戦では、先発・伊藤将が2回で降板。その後、4人のブルペン陣が登板した。「中継ぎがたくさん投げたので、1人でも多くと思って投げた」。12日からは中日との3連戦が待つ。少しでも中継ぎ陣の負担を減らすために、懸命に腕を振った。

 100球を超えても安定感は抜群。八回は三者凡退に抑えると、小さく右手を握った。ひたすら援護を待ったが、打線は沈黙を続けた。

 まだシーズンは始まったばかり。託された試合で仕事を果たすだけだ。「自分の中でいろいろ考えることがあるんで」と西勇。チームのために、前を向く。

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