阪神・岡田監督誤算 村上乱調、佐藤輝適時失策 ホーム快幕ならず京セラ連勝9でストップ

 3回裏の攻撃を終え、選手交代を告げた岡田監督(撮影・中田匡峻)
 1回から4失点し、ベンチに戻る村上(撮影・中田匡峻)
 1回、牧の打球をファンブルし、DeNAに先制点を許す佐藤輝(撮影・中田匡峻)
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 「阪神3-5DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 阪神はホーム開幕戦を白星で飾れなかった。岡田彰布監督(66)にとっては初回から誤算の連続。先発・村上が先頭打者への四球をきっかけにピンチを拡大し、佐藤輝の適時失策で先制点を奪われた。さらに昨季のMVP右腕は走者一掃の三塁打も許していきなりの4失点。22年から続いていたレギュラーシーズンの京セラドームでの連勝は「9」でストップ。3日の第2戦で仕切り直す。

 初回に岡田監督の誤算が凝縮されていた。「まさか初回4点と思ってないからのう」。本拠地開幕戦の先発に送り出した村上が予想だにしない形で崩れた。先頭の度会に対する初球、151キロの直球で幸先良くストライクを取ったが、その後4連続ボールで四球を与えた。「ブルペンから良くなかったって(投手コーチが)言うてたけどなあ。初めてやろ、先頭バッターにフォアボールなんて」。指揮官も思わず険しい表情を浮かべた。

 1死一、三塁となり、牧との勝負を迎えた。カウント1-2からの4球目に投じたフォークは低めに制球されていた。三塁前に強いゴロが転がり併殺かと思われた瞬間、佐藤輝がグラブに収めきれず白球をはじいた。三走・度会が本塁を駆け抜け、先制を許した。無失点で攻守交代の局面が失点となる痛恨の適時失策。村上は2死までこぎ着けたが耐え切れず、満塁で山本に走者一掃の適時三塁打を浴びて、さらに3点を失った。

 「ゲッツーやろ。そういうことやんか。まあまあ、そらそうなるわな。完全にな、打ち取っとったからな。あそこだけ低い球いったから、ゴロの球な」

 昨季MVPと最優秀防御率のタイトルに輝いた右腕の想定外の乱調に失策が重なり、序盤から相手に主導権を握られた。村上は三回にも失点し、この回で降板。岡田監督は「二回スッといって、あのままゼロでいっとったら、もうちょい投げさすつもりやったけどな」と、代えざるを得なかったと説明した。

 終盤に加点し、2点差まで追い上げたが、九回1死一、二塁から木浪と代打・原口が倒れ、反撃に終止符が打たれた。

 22年から続いていたレギュラーシーズンの京セラドームでの連勝は「9」で止まった。昨季は日本一の栄冠も手にした験のいい舞台。虎のロゴや背番号が黄金で統一された「チャンピオンユニホーム」を身にまとった王者だったが、3万6189人の虎党の前でホーム初白星を届けることはできなかった。

 開幕から4試合を終えただけだが、1勝3敗で最下位と波に乗れない。それでも木浪の待望の今季初安打が本塁打となり、六回から登板した島本が2回無失点と復調気配を漂わせるなど前向きな要素もあった。長いシーズンは始まったばかり。下を向く必要はない。

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