阪神 中野が35打席ぶりの安打 左前にクリーンヒット 22日のゲームから復調の兆し 満員の京セラが沸く

 1回、左前打を放つ中野(撮影・中田匡峻)
 1回、カスティーヨ(手前)から左前打を放つ中野(撮影・中田匡峻)
 1回、前川の先制適時二塁打で生還した中野(51)を迎える岡田監督(80)ら(撮影・立川洋一郎)
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 「オープン戦、阪神-オリックス」(23日、京セラドーム大阪)

 オープン戦で不振にあえいでいた阪神・中野拓夢内野手に35打席ぶりの安打が飛び出した。

 初回先頭の第1打席。外角のボールをきれいに流し打つと、打球は左前で弾んだ。スタンドは大歓声に包まれ、昨季、最多安打のタイトルを獲得した男の快音を喜んだ。

 22日の試合では安打こそでなかったものの、きれいに捉えた打球が目立っていた中野。今春は長打力アップを目指してスイングを改造していたが、オープン戦で思うような結果が出ずスランプに陥っていた。

 20日のソフトバンク戦後には「最近の中では、自分の中では自分らしいスイングができているとは思ってるんで、ここから徐々にってあげていければいいかなと思います」と手応え。「多分その逆方向にいい打球が出るっていうことが自分の中では調子が上がってくるところだと思うので、そこをもう1回こう原点に戻って。あと3試合なんで、その試合でなんとか開幕に向けていい状態で持っていければ」と語っていた。

 中野は8日・ヤクルト戦(甲子園)の2打席目に中前打を放ってから快音がストップ。19日・ソフトバンク戦(ペイペイ)では1試合5三振を喫し、「自分でもどうなっているかわからない」と苦しい胸の内を明かしていたが、暗いトンネルを抜け出した35打席ぶりの安打だった。

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