阪神・高寺 オレも黄金世代だ!523日ぶり1軍打席、昇格即2点タイムリー 1軍生き残りへ「何が何でもアピールしたい」

 「オープン戦、阪神5-6ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 硬かった表情が緩んだ。昇格初打席で2点適時打。阪神の高寺望夢内野手(21)は二塁上で一塁ベンチへ向けて右手を上げ、喜びを表現した。

 二回に中野の代走で出場し、三回2死満塁で打席へ。オープン戦も含めて2022年10月2日・ヤクルト戦(甲子園)以来、523日ぶりとなる1軍での打席で内容の濃い打撃を見せた。

 沼田に2球で追い込まれながら際どいコースをファウルにして、フルカウントまで持ち込んだ。「ファームでも意識してやっていた。そこは良かった」。投手がボール球を投げられない状況となった8球目。外角高めの直球を捉え、鋭い打球を左前に運んだ。送球間に二塁へ。久々に浴びた右翼スタンドからの声援に少し照れ笑いを見せた。

 今春の教育リーグは11打数5安打、打率・455。好調を買われ、この試合から1軍に合流。練習前には「結果を出そうとすると緊張するので、準備をしっかりやっている」と話していたが、巡ってきたチャンスですぐに結果を残した。岡田監督は「一番いい場面でヒット出たわけやからな」と評価。少なくとも10日・巨人戦(甲子園)までの1軍帯同を明言した。

 2年目の22年に1軍デビューしてプロ初安打も記録した左の好打者だが、昨季は1軍に昇格できず。「何が何でもアピールしたい。空回りしないように」。20年度ドラフトで指名を受けた同期は佐藤輝、伊藤将、村上、中野、石井と主力がそろう。黄金世代の一員が、日本一メンバーに勝負を挑む。

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