「オープン戦、日本ハム３－２阪神」（２日、札幌ドーム）

　ミエセスが決勝点を与えた拙守を反省した。

　七回２死一、二塁から代打で登場。北海道の阪神ファンから歓声と拍手で迎えられる人気ぶりを見せたが、詰まった左飛に倒れた。

　そのまま交代せず、今年の実戦８試合目の出場で初めて左翼へ。２度目の守備機会で積極的なプレーが裏目に出てしまう。同点の八回２死一塁。長打警戒の場面で、浅間の左翼前への飛球に巨体を揺らして猛然とダッシュした。

　だが、ギリギリで捕球できず、足に当たったボールはファウルグラウンドへ。一気に一塁走者・野村の生還を許した。この１点でチームはオープン戦４連敗となった。

　ミエセスは「レフトの守備は久しぶりでしたけど、練習ではやってるので、そこに関しては何もないけど、チャレンジはしていたので」と前向きに振り返った。

　ただ、イニングの合間には筒井外野守備走塁コーチがミエセスと会話する場面があった。

　同コーチは「本人も捕れると思って行っちゃうんですけど、ああいう結果が出てしまったという意味では判断ミスというか。もう少し視野を広くというのは若い外野手を集めて言いました」と助言したことを明かし、「終盤になってきて、２アウト一塁ということで、そういうことは頭に入れてプレーした方がいい。ヒットは割り切るというか。なかなか（ミエセスが）終盤の競っている場面で守っている機会というのはなかったと思うけど、守っている以上はそういったことも頭に入ったプレーをしていかないとこの先、起こりえるんで。しっかり反省してやらせます」と話した。

　ミエセスも「毎日新しい日が続くと思うので、切り替えてやります」と反省。外野両翼のレギュラーは未定で、その一角を狙うだけに次戦以降の巻き返しを誓った。