阪神・ミエセス ユニ忘れの“名誉挽回”1号 シートノックでピチピチ「3」ユニ→試合開始時「55」到着

 「オープン戦、巨人9-4阪神」(23日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 うっかりミスもしっかりバットで取り返した。阪神のヨハン・ミエセス外野手(28)が対外試合1号をマーク。外野の定位置奪取へ、開幕カード前哨戦で猛アピールだ。

 「そんなにいい当たりではなかったですけど結果、フェンスを越えてくれたので、そこはよしとしようかなという感じです」

 試合前のシートノックの際、なぜか「3 OHYAMA」のユニホームでグラウンドに現れた。「忘れてしまいまして」とユニホームを忘れ、大山から借りたことを試合後、明かした。

 181センチ、94キロの大山に対し、ミエセスは185センチ、119キロと巨漢。少しピチピチの着こなしで白球を追ったが、「大山さんに助けていただきました。本当に感謝しています。ちょっときつかったけど助かりました。ありがとうございました」と4番のフォローに感謝しきりだった。

 試合開始時には背番号55のユニホームは無事、手元に届いた。代打で出場した六回無死一塁は三ゴロ併殺打。それでも6点を追う八回2死の第2打席だった。カウント0-1から松井の148キロ直球を一振り。オフに取り組んで来た通り、前さばきで捉えた打球は高々と舞い上がり、左翼フェンスをギリギリ越えるソロに。“名誉挽回弾”で大量ビハインドに沈んでいた虎党のボルテージを一気に上げた。

 ノイジー、森下、前川、野口、井上らと両翼を争う。11日の紅白戦でも左越え2ランを記録しており、開幕カードと同じ巨人相手に一発を放てたのも大きい。ただ、本人は「自分の中では違うユニホームを着ている相手と対戦するときは、どこであれライバルなので、そこはあまり関係ないですね」と淡々と話した。

 冷静な言葉にも、静かに闘志は燃やしている。「まだまだ良くなると思うので、いろいろな面で(開幕までの)1カ月、いい一日、一日を過ごして準備したいなと思います」。いつでも注目の的のミエちゃんが、今季は真の主役をかっさらう。

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