阪神・岡田監督 前川の打撃を評価「ボールが上がるようになったよな」「レベルの高い争いしてるんちゃうかな」

 ランチ特打で柵越えを連発した前川(撮影・田中太一)
 山本昌氏(左)と握手を交わす岡田監督(撮影・中田匡峻)
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 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 阪神の岡田彰布監督(66)が若手による外野の激しいレギュラー争いを歓迎した。「レベルの高い争いしてるんちゃうかなあ」と話し、特に前川右京外野手(20)の打撃については「ボールが上がるようになったよな」と確かな進歩に目を細めた。同時に「まあこれもやっぱり実戦やで。バッターに関しては練習では判断でけへんわ」と今後の紅白戦や練習試合での結果を求めた。

 一問一答は以下の通り。

 ◇  ◇

 -ドラフト2位・椎葉剛投手(21)=四国ILp・徳島=がフリー打撃で投げたいと申し出た。

 「おーん、今日安藤(投手コーチ)から聞いた、ミーティングで(笑)」

 -頼もしい。

 「まあなあ、投げんなとは言われへん、自分からあないしてな(笑)そういうな形でやってたんかな、徳島か、ちょっと何か分からへんけど。まあね、自分からそないして言うてくるんだから、もうすぐOKしたよ(笑)」

 -そういう気持ちは買うところか。

 「いやいや、気持ち買うというか、まさか投げたいと言うてくると思わへんし。ランチ特打で投げるみたいやけどな、マウンドからな」

 -監督は組み合わせの話をするが、ルーキーはどれくらいのバッターに投げるのがいい。

 「いやあそら、社会人時代とかな、独立リーグとか、どういうのか分からんからな。まあ、どうやろ、実戦とかはどんなんやったんかな、俺そういうのは分からへんからな。まあでも、そういうバッターに投げたいというか。そんなんなんやろな、自分の今までやってきたスタイルはな」

 -ブルペンを見ていてもしっかり投げられている。

 「いやいや今日も、そら全然投げられると思うよ、おーん。あれが一番早かったもんな。自主トレからブルペン入って投げたりするのもな。ずっと独立リーグやったから継続してトレーニングやってたと思うしな」

 -2軍から岩崎らが上がってくるし、いいところを見せないといけない。

 「いやあ、そこまで考えてないやろ、新人が(笑)新人てまだ分からへんやん、どういうな、おーん。でも、ちょっとあれやな、ピッチャー20人やけど、20人ではちょっとしんどいかも分からへんな。ちょっとそのね、あいつら上がった時にはもうちょっと増える可能性あるわな。別にその、振り分けというか、落とす必要がないな、いいのに落とす…落とすというか、まあでも入れ替えた後に16日から2軍も試合とかあるからな。それは行ったり来たりなると思うよ。こっちからもちょっと行かさなアカンし、野手もな、16からずっとほとんど毎日(試合が)あるからな、16、17も。18だけは(2軍も)両方あるからな、なかなかアレはいかんけど。まあ行ったり来たりなると思うよ。向こうからもな、こっちに来る」

 -それだけ第1クールからいいものを見せてくれている。

 「うーん、まあ。だから実戦な、どんどん使いたいいう選手はな、見てみたい選手はいてるいうことやな。まあ練習はずっとやってるけど、いざ相手ピッチャーの球とか生きた球とかどういう対応するのかなというのが。もう最初からこれはあかんわと思ったらね、そんなん使わんけど期待感があるからね、やっぱりちょっとでも実戦に立たせてやりたいみたいなな。そういう選手が多いわな」

 -想定以上に全体的にいいものを見せてくれている。

 「こっち選んだ、選んだというか1軍の枠の決定じゃないからな。人数的な問題があってな、具志川組と分かれただけであって。まあ向こうで練習してるもんでも十分戦力になるわけやから。そのへんはね、ちゃんとこっちが見極めなあかんと思うよ、それはね」

 -ランチ特打は見てなかったと思うが前川が良かった。

 「前川はあとでバッティング見とったからな。今日、水口(打撃コーチ)も言うたんやけど、ボールが上がるようになったよな。どっちか言うたら今までラインドライブが多かった今まではな、おーん。なかなかボールが上がって柵越えとかいう感じやなしに、ライナー性の打球というか、ライナー性いうよりもどっちか言うたらラインドライブかかってしまうというな。そういう打球が多かったけど、今日なんかはやっぱりだいぶボールが上がるようになってきたよな。スイングの中でな」

 -力任せよりコツで。

 「だからちょっと抑え込むようなバッティングやったからな。でもスムーズにレベルで打ったらボールが上がるようになってきたんやろな」

 -野口をはじめ外野争いは激しい。

 「まあそうなるよな、おーん。今の状態やったら前川とか野口の方がいいもんな」

 -井上を含めて新戦力候補がアピールするのはうれしいか。

 「うん。まあこれもやっぱり実戦やで。バッターに関しては練習では判断でけへんわ」

 -想像以上の競争か。

 「ポジション的には外野やな。なかなかな。まだまだ今決める段階じゃないけどレベルの高い争いしてるんちゃうかなあ」

 -井上は勝負と。前川はどんな年に。

 「あれでもまともにシーズン送れへんやんか、ケガで。前も言うたかもしれんけど、よくなって来たらケガするという。肩の問題もあるんやけどな。だからやっぱり去年もキャンプ前にケガしてるし、で2軍スタートになる、そういう意味では今年はまだここまで元気にやってる方と思うよ。一番本人も分かってるやろ、うん」

 -2軍からの報告は。

 「いや、まだまだそんな。でも2軍に行かせてるのに、ゆっくりせえ言うてんのに何で2軍の方が球数多いんや」

 -村上が元気に投げてる。

 「おお、村上投げてるな、ボール」

 -1年フル回転した後だが、去年と遜色ないか。

 「いや遜色ないよな。そんな村上は疲れないと思うよ。規定投球回いったけどギリギリやし、140ギリギリと160、170イニングと全然だいぶ違うと思うよ。だからまあ去年初めてやったし、スタートどんなボール投げるんやろって見てるけど、全然去年のキャンプと遜色ないよな」

 -湯浅も元気そう。

 「湯浅はまだちょっとバラつきあるよな。湯浅なんかはどっちか言うと実戦で抑えて調子が上がってくタイプに見えるなあ。そんなコントロールで勝負するピッチャーとちゃうからな。そらブルペンではけっこうバラバラやで。村上とか伊藤将司の方はキャッチャー構えたところに投げれるコントロールあるからな、そういうので判断つきやすいけど、湯浅の場合はまだバラつきあるよ。だから、ゲームで投げて、結果で調子上げてくタイプやろな、湯浅なんかな」

 -青柳、西勇輝は。

 「そら去年より全然ええよ。やっぱ160、170(イニング)を2年くらい投げて勝ち星挙げてけば、そら疲れはあると思うよ。去年でもなブルペンでも良くなかったよな」

 -オーナーとはどんな話をしたのか。

 「そんなんオマエ、その投手の高校時代の話とかな。よう知ってるからな。高校時代がどないやったとかな。スカウトよりよう知っとる。びっくりしたわ」

 -大竹のブルペン入りは。

 「次のクールから入るんとちゃうか」

 -門別を山本昌二世と。

 「二世ちゃうわ。俺より全然ボール速い言うとったわ。山本昌が。今日初めてカーブ投げとったな。坂本が言いよったんやろな。まっすぐばっか投げとったから」

 -大竹は故障ではない。

 「そら全然関係ない関係ない。大事を?そうそうそう。アレなんやっけ?」

 -ガングリオンか何かを。

 「ああそやそやそや。1月に取ったんや。だからちょっと慎重になっとったんやけど。そら全然心配ないよ。急がす必要もないしのう」

 -選手たちはいい自主トレをしてきたと分かる動きをしているか。

 「そうよなあ。まあ別に動きというかまあ。普通に動いてるよな。ハッキリ言うて。だからそんな何ていうかな。やってきた以上に張り切ってるって姿でもないし。おーん。こんだけやってきたからこんくらい動けますみたいななあ。普通にな。そう言うふうに見えるよな。こっちもまだ無理はさせてないからな。ハッキリ言うて。大体みんな力というか力量は去年みて分かってるから。それ以上のことを別に見せてもらう必要はないしな。こっちも分かってるし、そんなアピールする必要ないしな。そら新人とかな、移籍組とかはな。おーん。そういうのは気持ち的にええとこ見せようってのはそら当たり前やけど。それでもまあ今のその姿を見せてくれればええってことやんなあ」

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