阪神の岡田彰布監督（６６）が２７日、日本ハムとのオープン戦（３月２、３日・札幌ドーム）で北海道出身の門別啓人投手（１９）と茨木秀俊投手（１９）を凱旋登板させるプランを明かした。

　高卒２年目を初の１軍キャンプで迎える門別。岡田監督が他球団に「隠しときたい」と語る“秘蔵っ子”だが、パ・リーグ相手なら問題ない。「地元やから、北海道で。そらお前、家族とか両親とか見に来るやろ」と虎将も親心をにじませた。

　岡田監督の言葉を伝え聞いた門別は「そうやって言っていただけると分かりやすく頑張れるので、すごくうれしいなと思います」と笑顔。具体的な目標が設定されたことで調整にも力が入る。

　門別と同期の茨木は新潟・帝京長岡出身だが、地元は札幌市。岡田監督は新潟出身と勘違いしていたようで「あいつ北海道か出身。あっそう、ほんなら別に投げたらええやん（笑）」と茨木の起用にも前向きだった。

　１軍キャンプに抜てきされた右腕は「ずっと投げたいと思っていたので、キャンプでしっかりアピールしたい」と、１軍生き残りへ新たなモチベーションを得た。