阪神・近本 来季挑む新人から6年連続タイトル 前人未到の“赤星超え”へ意欲

 最多盗塁賞を受賞し笑顔を見せる近本
 終了後に記念撮影する阪神の選手たち。(左から)木浪、村上、大山、岩崎、近本、中野(代表撮影)
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 「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」(28日、都内)

 もはや祭典の「常連」とも言える。阪神の近本光司外野手(29)が28盗塁で2年連続4度目の最多盗塁者賞(盗塁王)と3年連続3度目のベストナインを受賞。新人から5年連続のタイトル獲得となり、今年も当然のように壇上に立った近本は「当たり前じゃないし、当たり前に思ってもらえるっていうのが難しい。(授賞式に)出られることに『よく頑張ったな』と自分に言いたい」と“らしく”喜びを表現した。

 今季は129試合に出場して打率・285、8本塁打。54打点、79四死球、12三塁打、出塁率・379はいずれもキャリアハイを記録した。7月に肋骨骨折で離脱しながら十分すぎる数字を並べた。

 それでも飽くなき向上心は満たせない。「やっぱり打撃タイトル」と言い切った。3年目の21年に178安打で最多安打を獲得したが、それ以外の個人タイトルは盗塁王のみ。「ホームラン、打率のタイトルの重みは選手たちだけじゃなく他から見た時も、やはりその2つは違う」と踏み込み、自身初の首位打者にも狙いを定めた。

 タイトルは結果論に過ぎない。「(首位打者を)目指すかどうかというのは全然違う」との姿勢を貫く一方で、「タイトルのすごさっていうのはやっぱり違う」と“こだわり”を繰り返した。

 積み上げた28個の盗塁だが「数じゃない」という。単打や四球による出塁が二塁打になる。そんな「相手が嫌だなって感じる盗塁を増やしたい」と語り、それこそが「盗塁の魅力」と力を込めた。

 新人から5年連続の個人タイトル獲得は12球団で過去に赤星憲広(阪神)しかいない。「そうなんですか」と目を丸くし、「連続して(タイトルを)取ることが、僕の中では大事だと思っている」と強調した。“赤星超え”に挑む来季。前人未到の偉業に打撃タイトルで花を添える。

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