阪神・岡田監督「いやあ、見せたくないわ、おーん」「楽しみどころちゃうよ。隠しとくよ」MVPの門別に期待溢れる【一問一答】

 「阪神秋季キャンプ」(19日、安芸)

 キャンプを打ち上げた阪神・岡田彰布監督(65)は、MVPに1年目左腕の門別啓人投手(19)を指名した。報道陣に「隠す言うてんのに」「いやあ、見せたくないわ、おーん」「(来年の春季)キャンプはどっかいかそうかな」と独特の表現を用いて絶賛。日本シリーズがあったため途中合流となったが、収穫を強調した。

 以下、岡田監督との一問一答。

 -キャンプを振り返って。

 「まあ、なあ。4クールやったんかな。1日からかな。ほな2クールやったけど、なあ。まあでもなんか、チームがねえ、チームとして日本一までいったから…なんか。そういうのを加味されているのを気がしたなあ、若いやつもな。だから1軍が優勝したいうても、やっぱり阪神タイガース全部で、勝った、いうね、ちょっと1軍かじったやつもおるしなあ。おーん。そういう意味で、なんかなあ、去年とはメンバーだいぶ違うけど。若いやつもそこでな、ちょっとでも戦力になろうという、なあ。なんかそういうのは見えるよなあ」

 -一番の収穫。

 「だから。いやいやすごい、うまあなっていると思うよ。おーん。俺らもほんと2クールしかやってなかったけど。なあキャンプでみた、まあ合同で紅白やって、そないして若いのを見たけど、そのときに比べたら、みんな全然レベルアップしていると思うよ」

 -その中でとくに目を引いたのは?

 「そら門別やろう。まあ1軍の2試合の登板がなあ、すごい自信をつけたと思うし。まあ、そら他のピッチャーもよくなっているけど。まあ、ブルペンのあのボールを見たらなあ。おーん、すごい。まあ若いやつの成長度言うたらすごいけどなあ。自信をつけて、そののびしろがなあ、とくに若いやつはのびしろが、まだまだこれからのピッチャーやけど、そんなけなあ。1年でガラッと変わるというか、すごい自信をつけたし。自信つけただけじゃなしに、ちゃんとみんなが認めるようなボールもいくようになっとるしなあ。すごいね」

 -初めて1軍で投げた2カ月前よりも変わっているか。

 「いや変わってる、変わってる。おーん。まあ広島で投げた時も。まあそれは今年1年やって、じょじょによくなってファームからの推薦で投げさせたわけやからなあ。別に、こっちからピックアップしたんちゃうからなあ。おーん。まあ優勝とか、決まった後で投げれるチャンスができた、いうことで、それがあいつにとってはよかったんちゃうかなあ。はっきりいうて。まあ優勝争いしてて、競ってたら投げさせられへんやんか、当然なあ」

 -19歳はひと冬超えたら楽しみ。

 「楽しみどころちゃうよ。隠しとくよ。あんまり新聞に書くなよ、ホンマに。隠しときたいよ」

 -オープン戦でどんどん投げさせると言っていた。

 「これ、隠さなあかんわ、どっか行かそか、台湾かどっか。わからんようなところで投げさせて」

 -来年、プラス1になっている。

 「プラスワンどころじゃないかもしれんで、これ」

 -ローテ入りも?

 「当然やろ、あのボール見たら。開幕ローテも狙える力あるわな」

 -現時点でそれほど期待している。

 「してる、してる。2007年オフ、岩田が10勝できると思って、次の年に10勝したけど」

 -年齢考えたらそれ以上に期待。井川くらい…。

 「そら井川より、全然いいよ、そら。井川は1年目、2年目でもファーム選手権でワンポイントで投げてた。浦添で、1イニング投げきれなかった。浜中、関本…。浜中がMVP取った時やから。金沢が先発やから。2年目ちゃうかな」

 -優勝チームの阪神の投手陣の中でもローテの期待。

 「だから誰か外さなアカンようになるわな。7人で回すのはもったいないからな。それくらい期待感があるということやなあ」

 -現時点で一つ注文をつけたいことがあるとすれば?

 「いやいや、あんまないよなあ。それはほとんどストレートばっかり投げてるけどなあ。まあ、あのストレート投げとったら変化球も生きてくると思うで、おーん。自然とな。(変化球の)種類はまだそこまで少ないかも分からんけど、やっぱりストレートやからな、基本的にはな。バッティングめちゃくちゃいいらしいやんか(笑)めちゃくちゃええらしいよ、バッティングは。思ってる以上やわな。あの10月の頭に投げさせたな、それよりもまた、一段とようなってるんちゃう、このキャンプ来て」

 -さっきは冗談ぽく聞こえたが、本当に隠したいと思っている?

 「いやいや、ほんまに隠したい、どっか行かそうかなと(笑)おーん」

 -相手にも研究される。

 「そら当然、相手のお、スコアラーとかも絶対来るからなあ」

 -当然、キャンプでも実戦で投げさせると思うが。

 「隠す言うてんのに。ちょっとキャンプどっか行かそうかな」

 -他球団のスコアラーに見せたくない。

 「いやあ、見せたくないわ、おーん」

 -監督が「門別もう一つや」と言ったらいい。

 「だから、あんまええこいとないって書け言うてるやん(笑)」

 -長く監督をやっているが、この時期にそんなことを思ったピッチャーはいなかった?

 「おー、いないいない。ここであの岩田くらいやな、2007年のなあ。これは岩田は来年は2桁勝てるなあと思ったけど、おーん。2桁なあ。3桁は勝てへんから2桁やもんなあ、言い方にしたら(笑)」

 -村上、大竹が今年あれだけの成績を残してもひと冬越せば相手も変わる。

 「変わる変わる。そら向こうも研究するしなあ、おーん」

 -そういう意味では新しい戦力は必要。

 「いや、村上なんかもまだまだ伸びしろあるんちゃう、はっきり言うて。あのへんはまだ3年目か、まだまだそらなあ、もっと大きく羽ばたく可能性がはあるよ」

 -ピッチャーは何枚いても足りないことはないと。

 「もう十分よ。1年でなあ、1人ずつ増えてもすごいよ、それは。今年は2人増えたわけやから、村上、大竹となあ、おーん。年齢的にもまだまだこれからやんか。これからもっと自信つけてな、もっと経験積んでのピッチャーやからなあ、プラス2になったのはなあ、それでまたプラス1、毎年そないしてなるのは、それはもう余計若なるよな、メンバーがなあ」

 -他のピッチャーへの刺激も大きい。

 「いやそらお前横で一緒に投げとったらそれはわかるやろ。ええ、あれ。自分投げたらポソ、ポソいうてんのが横でビシャ、ビシャってええ音鳴るんやから、それはお前、刺激にはなるよお前、全然違うわそれは」

 -バッターの方で目についた選手は。

 「いや、バッターはやっぱ野口やろ。だからそら支配下な、この1年でねえ、キャンプは当然1軍になあ、入れようと思うけど、キャンプの時に1軍でなあ、三桁の背番号てなあ、かわいそうやんか。1軍でやる中では」

 -1軍の球をどんどん打たせて。

 「まああれは台湾行くからなあ。また1カ月くらいいくやろ。まあバッターやからなあ、どんどんまだ、いろんなピッチャーのボールを経験したらええと思うけどなあ」

 -連覇に向けて新しい力が必要と。その2人はそうなってほしい期待は。

 「まあこのキャンプでなあ、新しいなあ、そういうのを見つけたよなあ。そら期待以上のもんをなあ」

 -1軍キャンプに来るだけじゃなくて、レギュラー争いを期待したい。

 「いや、そら期待してるよ。なあ、1人遠くに飛ばせるというかな、そういうのは作られへんからなあ、なかなかなあ、その速いボールを投げるとかなあ。それはやっぱりある程度のスピードを持って生まれたというか、小さい時からなあ、そういうのは飛び抜けてすごいのもおるけどなあ。野口なんかもあんだけ遠くに飛ばせるいうわけやからなあ、結局は」

 -秋季キャンプ組では小幡や小野寺もレギュラー狙える位置に。

 「そら狙わなあかんやろな。まあそれはいい意味の刺激というかな。今の今年やったレギュラー連中にしても、いい刺激になるとおもうよ、それは。安泰じゃないというな」

 -昨秋の安芸で阪神はここから始まると。いいスタートに。

 「今は2月が沖縄になったからな。おーん。この時期しか来れないからな。そら去年はな俺も初めてのアレやったから一軍のメンバーも来てたけど。今年のキャンプが本当の秋のキャンプやろな。若いのが次の年に向かって力つけていくいう意味ではない。チームのレベルアップになるというかな。大体11月はこういうキャンプやったんや。今までも。個々の足りない部分を鍛えると言うかな。みんなそら持ってるものは違うわけやからな。足りない部分に関してはな。そこを徹底的に鍛える。1年間やっぱりゲームをな2軍でもやってるから体作りせんでええやんか。すぐ技術練習とかな技術の向上に入れるいうかな。本当はこういうキャンプなんやろな。おーん。個別でね重点的に自分に足りないところを鍛えるというかな。去年はもう春のキャンプみたいなキャンプやったよ。分からんかったからなメンバーがどのくらいの能力あるか。メンバー編成にしてもな。だから2軍はほとんど見れんかったんや。それはもうしゃあないけどな」

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