日本シリーズ 初回から阪神・岡田監督が猛抗議 一塁線上の打球を巡り審判に詰め寄る スタンドのファンも大歓声

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ-阪神タイガース」(29日、京セラドーム大阪)

 初回、オリックスの攻撃で球審と一塁塁審の判定が食い違う場面があった。阪神からすれば3-6-3の併殺打となるはずだったが、審判団協議の末、判定はファウルに。これに岡田監督がベンチを飛び出し、猛抗議を行った。

 場面は1死一塁、森が放った打球は一塁線上に転がった。ベース手前で大山が捕球し、二塁へ送球。木浪が一塁へ転送し、併殺かと思われた。

 だが市川球審はフェアの判定で福家一塁塁審はファウルの判定。通常、ベース手前の判定の優先権は球審にあるが、審判団が集まって協議。責任審判の嶋田左翼線審は「協議した結果、ファウルとして判定します」と場内アナウンスで説明した。

 この直後、岡田監督がベンチを出て猛抗議。明らかに表情は怒気をはらんでおり、市川球審に詰め寄ろうとしたが嶋田塁審に制された。判定通り試合は再開されたが、三塁側から左翼席の阪神ファンは大歓声だ。

 公認野球規則の8・04(c)では「一つのプレイに対して、2人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレーヤーを交えず、審判員だけで)、その結果、通常球審(または、このような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったのかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定する。

 このようにして、決定された裁定は最終のものであり、初めから一つの裁定が下された場合と同様に、試合は続行されなければならない」とある。

 指揮官の抗議は実らなかったが、マウンドの西勇が奮起して後続を断ち、初回のスコアボードにゼロを刻んだ。

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