阪神・岡田監督「思い切り暴れて」 85年以来の日本一へ虎戦士に猛ゲキ 18年前の悪夢「もう忘れてる」
「SMBC日本シリーズ2023」は28日に京セラドーム大阪で開幕する。阪神・岡田彰布監督(65)は27日、同球場で前日会見に出席し、ナインへ「大暴れしてほしい」とメッセージを送った。リーグ優勝して日本シリーズに進出するのは2005年以来、18年ぶり。重圧がかかる中、「普通通りにはでけへん。結果を出すしかない」と力を込めた。59年ぶりの関西シリーズで日本一を目指す戦いが始まる。
いよいよ頂上決戦の幕開けだ。練習前、前日会見に出席した岡田監督は「総決算」という言葉を3度繰り返し、ナインの背中を押した。
「今年の総決算という意味でね。今まで自分たちがやってきたことをゲームで思い切りぶつけてもらえれば。それは勝ったチームの特権だと思うので。精いっぱい、グラウンドで暴れてほしい」
岡田監督もチームも18年間待ちわびた。2005年の日本シリーズでロッテに4連敗したのは過去の話だ。「もう前回のことは忘れているんで。あまりいい結果じゃなかったんで」。今回は初出場の選手ばかり。「チームとして思い切り戦いたい」と力を込める。
決戦前夜、緊張感は高まってきた。練習中、グラウンドではシートノックの様子を見守り、フリー打撃が始まると三塁ベンチ奥から選手の動きに熱視線を送った。「気持ち?高ぶったよ!そら」。大一番を前にピリピリしないはずがない。レギュラーシーズン同様に「普通通り」というキーワードを問われると思わず声を荒らげた。
「そら普通通りなんんかでけへんて。普通通りいうのは1年間やったチームで、ある程度こういうふうにやったら勝てるから、こっちは普通通りにやったらええけど、今回は相手も分かれへんわけやんか」
プレッシャーもCSと段違い。チャンスになればなおさらだ。極限状態を突き破るために「いい結果を出すしかない。そういうヤツがシリーズ男になるんちゃう」と予言した。
オリックスの力は認めている。「そんなん最初から思ってたよ。力があるからな、3連覇するんやからな」。初戦の先発を任せた村上には「探れ」と指令を出したという。スコアラーから報告があっても「最初からココに投げたら抑えられるとか分かれへんやんか」。短期決戦を制するため、若きエースの制球力をフル活用する。
シーズン中、優勝をアレに置き換えたように、日本一という言葉も封印したまま。会見で使った「いい報告」について「やっぱり勝つことやろ。勝負やから」。59年ぶりの関西シリーズ。熱い戦いで関西だけでなく、日本中を熱狂させる。
◆2005年の日本シリーズ リーグ優勝を果たした阪神は、プレーオフを制して優勝チームとなったロッテと対決。第1戦はスコア「1-10」で、七回裏1死で日本シリーズ史上初となる濃霧によるコールド負けと波乱のスタートだった。この敗戦が響いてかチームは1勝もできず4連敗。4戦総合スコア「4-33」の大敗となった。
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