オリックス・山本由伸 日本ラスト登板になるかも!? 阪神・村上と同学年対決へ「勢い、実力もある。全力でやるのみ」
日本シリーズ第1戦に先発するオリックスの山本由伸投手(25)が27日、平常心で虎狩りに臨むと誓った。京セラドームで最終調整を行い、「しっかり準備してこられたので思い切って投げたい」と決意。同学年の阪神・村上と白熱の投げ合いを演じ、2年連続日本一へ好ダッシュを切る。
大舞台を前にしても一切の気負いを感じさせない。山本は自らの調整に集中し、自然体で言葉を発した。「対戦相手もすごく勢いがありますし、実力もあります。本当に全力でやるのみだと思います」。大事な初戦を託され、静かに闘志を燃やした。
阪神とは6月13日の交流戦で対決。村上との投げ合いで8回2安打無失点、11奪三振と圧倒した。打たれたのも坂本にだけ。近本、中野、大山からは2三振ずつを奪っている。
再び村上との投げ合いになるが、その時との違いは同学年の佐藤輝がいること。「年間でも何試合しか対戦がない。真剣勝負をしつつ、いい対戦になれば」。久しぶりの対決に心を躍らせた。
昨季の日本シリーズは初戦に左脇腹の違和感で緊急降板。過去2年で3試合に先発し、意外にも勝ち星を挙げられていない。「とにかく1イニングずつを集中して、投げていきたい」。CSファイナルSの第1戦は初回に3失点するなど7回5失点。球界のエースとしてきっちり修正し、日本シリーズ初勝利を挙げるはずだ。
今オフにはポスティングシステムを利用しての米メジャー挑戦が有力視されている。次回は第6戦での先発が濃厚で、第5戦までに決着すれば、今回の登板が日本ラストマウンドになる可能性もある。
頂上決戦での関西対決は59年ぶり。「関西は特に盛り上がっている」。猛虎打線の束になる力を警戒しながらも、勝利した交流戦の再現を狙う。快投で関西を熱くする。





