阪神・岡田監督ご満悦よ ベストメンバーで敗戦も調整ぶりに納得 CSは「新井ちゃん、やったなあ!」
「フェニックス・リーグ、埼玉西武ライオンズ2-1阪神タイガース」(14日、アイビースタジアム)
阪神・岡田彰布監督(65)が14日、みやざきフェニックス・リーグの西武戦(アイビー)を視察。ベストメンバーで臨み、試合には敗れたものの、選手の調整ぶりに納得の表情を浮かべた。中継を見ていたCSファーストSでの、広島・新井監督の采配にも興奮した様子を見せるなど、指揮官のテンションも高まってきた。
宮崎の曇り空と対照的に、岡田監督の表情は晴れやかだった。今季最終戦の4日・ヤクルト戦(神宮)以来、10日ぶりとなる実戦。ベストメンバーで若手主体の西武に敗れたものの収穫はたっぷり。近本が3安打、大山には一発が飛び出した。紺色のジャージー姿で貴賓室から熱視線を送った将はご満悦だ。
「2人は信用している?2人だけじゃなしに、それはみんなそうやんか。今日打てんかったヤツは明日、一本でも出たらだいぶ気分よくまた甲子園に帰れると思うしのお」
試合後も岡田監督は球場に残り、無安打の木浪、中野、佐藤輝、森下が居残り特打に励む姿を見守った。さらに大山、近本らも室内練習場で打ち込んでいると聞くと「任せといたらええねん。自分らのいい感覚を知っとるからなあ、あの辺はなあ」とうなずいた。
投手陣の調整ぶりにも満足顔だ。村上、伊藤将、大竹の後に続くように、CSファイナルS4戦目に先発予定の才木が好投。CS突破のポイントに「やっぱり先発ピッチャー」と挙げており「みんな良かったんちゃうか」と一安心した様子だ。
「そや、両方見てた。忙しい」。試合中はCSファーストS初戦・広島-DeNAの中継にも見入っていた。1点を追う八回、広島が1死三塁から菊池のスクイズで同点に追いついたシーンには「新井ちゃん、やったなあ!」と大興奮。「もうちょい見て帰る。延長は十二回か、引き分けはカープの勝ちやんな」と取材後は再び貴賓室へ。「投ゴロやのお、坂倉。あとは帰ってからやな。タクシーの中で見るか」。九回、広島が2死一、二塁のチャンスを逃すと、苦笑いで帰路に就いた。
熱い一戦に指揮官の気分も高まってきた。本番は4日後。南国の地で指揮官がいよいよCSモードに突入だ。