阪神・岡田監督 ブルペン陣をオンライン見極め みやざきフェニックスL「あれで見られる言うからな」
阪神の岡田彰布監督(65)が8日、甲子園球場で行われた全体練習後に取材に応じ、9日から始まる「みやざきフェニックス・リーグ」を映像で“遠隔チェック”する考えを明かした。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは18日開幕。焦点となる中継ぎ陣の見極めへ、聖地から状態を注視する。
約480キロ離れた南国宮崎まで、岡田監督が目を光らせる。「あれで見られる言うからな」。球団公式の動画配信サービスで、9日に開幕するフェニックス・リーグの試合映像をつぶさに“遠隔チェック”する。焦点はCSに向けた中継ぎ陣の絞り込み作業となる。
「中継ぎの方は、ちょっとカットせなあかん部分あるからな。10、11人くらいな、おるからな。全員は(ブルペンに)入れられへんからな。そんな(人数は)いらんもん、短期決戦は逆にな」
虎将は「中継ぎのメンバー構成が一番難しいやろうな」と語るなど、リリーフ陣の人選に頭を悩ませている。広島は秋山、西川ら左、DeNAは牧、宮崎ら右の強打者が多い。対戦相手によっては、8人が控えることになるブルペンの左右比を変える腹案も持つ。
特に右投手は激戦で石井、加治屋らにビーズリーも含めると6人ほどで3~4人の枠を争うことになる。岡田監督は9~12日までの4試合で1人2試合ずつ登板機会を与える予定で、慎重に調子を見極めていく考えだ。
本来は若手主体となるフェニックス・リーグだが、CS本番まで試合間隔が空く今季は、序盤戦を1軍の実戦調整の場として使う。この日は甲子園での全体練習を終えた大量22人の1軍選手が、一部2軍選手に交じって宮崎へ送り込まれた。野手では主力でただ一人帯同する森下を含めた11人。投手は9日・巨人戦(サンマリン)に先発する村上に加え、岩崎、岩貞ら中継ぎ陣10人が宮崎入りした。
岡田監督は最終調整となる14日・西武戦(アイビー)、15日・日本ハム戦(SOKKEN)の2試合に合わせて移動する予定。それまでは聖地で残留組の練習を見守りつつ、宮崎にも気を配る。“岡田の眼”が休まる暇はない。
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