【中田良弘氏の眼】過程を踏んで安定感手にした阪神・村上

 「中日ドラゴンズ2-1阪神タイガース」(25日、バンテリンドーム)

 阪神・村上頌樹投手(25)が5回を5安打3奪三振2失点にまとめ、自身初のシーズン規定投球回に到達。防御率を1・75とした。負け投手となったものの、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は安定感を高く評価した。

  ◇  ◇

 阪神・村上は5回2失点での敗戦投手となった。しかしこの日の投球内容は今シーズンのここまでと変わりなく、安定感があった。ポテンヒットでの2失点は責められるものではない。

 この安定感にこそ、村上の真価があると感じる。3年目の今季、ブレークし、チームの優勝争いも重なって注目を浴びた。若い投手が浮かれてもおかしくないところだが、そうした面が一切ない。

 とにかくひたむきに、自身の登板に合わせて調整をしていく、という作業を1年間継続しているからこそ、疲れで不調に陥ったり、登板ごとに波があったり、ということがなく規定投球回数をクリアすることができた。

 一昨年の5月に西武戦でデビューも3回もたず降板。出場は2試合にとどまった。そこで通用しなかったことを胸にとどめながら、ファームでは数多くの投手タイトルを手にし力をつけてきた。

 そうした過程があっての今季だろう。気は早いが同じ気持ちでオフを過ごせば来季も大きな力となるはずだ。

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