阪神・大竹 自身初10勝!村上に続いたプロ初タイムリーも! 「2桁トリオ」へ伊藤将にバトン 7連勝でM10→7に

 「阪神タイガース5-1広島東洋カープ」(9日、甲子園球場)

 阪神・大竹耕太郎投手(28)が6回2/3を5安打1失点(自責0)に抑え、自身初の10勝に到達した。バットでも二回に適時二塁打を放ち、投打にわたる活躍で鯉キラーぶりを発揮した。チームも7連勝で2位・広島に10ゲーム差。広島戦のカード負け越しがなくなったため、マジックは一気に3つ減って7となった。最短Vは14日。18年ぶりのアレへカウントダウンが始まった。

 ゲームセットの瞬間、手をたたきながら真っ先にベンチを出て、勝利を届けてくれた仲間を迎えた。毎年目指してきた『10勝投手』の称号を、プロ6年目で初めて手にした大竹。「楽しんで投げたらええと思うで」-。広島3連戦を前に岡田監督が発したコメントを報道で知って、「そう思ってくれてるんだと思うと、気も少し楽になりました」と2位との直接対決を自分のペースで制した。

 序盤は直球で押して、中盤からは110キロ台のチェンジアップも操る緩急自在の投球術。初めて先頭の出塁を許した六回を無失点で切り抜けると、ガッツポーズを決めた。

 「意外と相手が真っすぐにコンタクトしきれてなくて、内野ゴロが多かったので。最近は試合の中でちゃんと相手を見ながら投げるのを大事にしてます」。イニング間に坂本と会話を重ねて適応させ、6回2/3を5安打1失点(自責0)。対広島は1完封を含む5勝負けなしで、鯉キラーぶりを存分に発揮した。

 節目星がかかった一戦で打撃も光った。二回1死一、三塁で初球からバントの構えも、森下が投じた4球目の直球にバスターを決めた。左翼線へプロ初の適時打となる二塁打をマーク。プロ初安打も5月20日に森下から放っており、「大学でもバスターで森下君からヒット打ってるので、それがフラッシュバックして体現できました」と抜群の相性を生かした。

 昨年までプロ5年で通算10勝だった左腕がつかんだ2桁星。メンタル系トレーナーから「現実でかなえられる範囲内が目標だと成長しません」とアドバイスされ、意識を変えた。「これまで大きな目標がなかったから成長できなかった。日本で1、2番の成績を残すことを目標にしたい」。有言実行でリーグ2位タイの勝利数を積み重ねた。

 9月負けなしの7連勝で、マジックは2試合で5つ減らして「7」となった。前日8日は村上が自身初の10勝目をマーク。「(村上)頌樹のいいピッチングを見て刺激を受けましたし、明日は(伊藤)将司が10勝目をしてくれると思う」。虎の10勝トリオ誕生へ、大竹がしっかりバトンをつないだ。

 ◆マジック3つ減 通常は首位チームが勝ち、マジック対象チームが負けた場合は二つしか減らない。ただ、この日、阪神が勝って広島との対戦成績を12勝7敗1分けとし、5試合残して負け越す可能性がなくなった。阪神が残り19試合で7勝すれば、広島が残り15試合に全勝した場合にともに83勝56敗4分けで対戦成績も並ぶが、交流戦18試合を除いたリーグ内での勝率で上回る阪神の優勝が決まるため、マジックが3つ減る珍しいケースが発生した。セの規定ではレギュラーシーズンの勝率が同じ場合、①勝利数②当該球団間の勝率③リーグ内対戦成績(各125試合)の勝率④前年度順位-で順位を決定する。

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