阪神・西勇 70日ぶり復活星「チームが最後に勝てばそれだけで十分」 2軍では“超アーリーワーク”日課

 力投する西勇
 7回、高橋周を右飛に打ち取り、ポーズを決める西勇
2枚

 「中日ドラゴンズ2-8阪神タイガース」(5日、バンテリンドーム)

 大量援護にも油断と無縁の91球で、テンポ良くアウトを重ねた。阪神・西勇輝投手(32)が再昇格後3度目の先発で“復活星”。6月27日・中日戦(甲子園)以来、1カ月半の2軍暮らしを経て、70日ぶりとなる6勝目を挙げて、「チームが最後に勝てばそれだけで十分」と献身を誇った。

 3点もらっての初回マウンドに、「みんなが絶対勝てるという雰囲気。この展開が一番難しい」と本音をこぼしたが、持ち味の粘りの投球が光った。二回に連打を浴びて1死一、二塁のピンチを迎えても無失点。六回先頭の細川に一発を浴び、1死からカリステにも左前打を許したが、宇佐見をきっちり遊ゴロ併殺打で仕留めた。

 7月4日・広島戦(マツダ)で3回KOされ降格。鳴尾浜では全体練習開始3時間前の早朝から、“超アーリーワーク”を日課とした。「暑くて(ダッシュの)インターバルを長くしないといけないなら、いつも通りのペースでタイムを計った方が効率がいい。早く寝て早く起きてるので、苦じゃないし」と体内時計も整えた。

 ローテ投手の矜持も忘れなかった。「イニングを投げて当たり前。それを13年続けてつまずいたら、いろんな意見がある。『僕は今こうですから』と説明する必要はなくて、成績で示すしかない」。プロ意識を高く保ち来るべき日に備えて、再びチームに貢献した。

 7回8安打2失点、四死球0が抜群の制球力を物語る。「ファンと選手が一体になって戦っていきたい」と背番号16。アレへ必要不可欠な戦力が正念場で輝きを取り戻した。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス