阪神が15年ぶりの貯金「29」で優勝M14!近本不在でも中日を大差で圧倒!代役1番森下が仕事きっちり

 「中日ドラゴンズ2-8阪神タイガース」(5日、バンテリンドーム)

 阪神は近本不在の状況でも打線が爆発し、4連勝で優勝マジックを「14」に減らした。2008年8月3日以来、15年ぶりとなる貯金「29」とし、大台の30に王手をかけた。

 近本の欠場というマイナス要素をみじんも感じさせなかった。3日のヤクルト戦で九回に右脇腹に死球を受け、打撲と診断されていた背番号5。この日は試合前練習に参加するもランニングなど軽めの調整に終始。ベンチ入りメンバーからも外れ「治療に専念します」と語っていたが、代役として1番に座った森下がしっかり役目を果たした。

 初回、涌井からいきなり左前打でチャンスメークすると、中野が右中間への適時三塁打であっという間に先制点をあげた。

 なおも1死三塁で大山、佐藤輝の連続四球で好機を拡大すると相手の失策、坂本の犠飛で一挙3点を先制。三回は大山が四球で出塁佐藤輝が3戦連続安打となる右前打でつなぐと、ノイジーの適時二塁打、木浪の犠飛で2点を加え、四回も佐藤輝&ノイジーの連続適時打で早々と試合を決めた。

 大量援護をもらった先発の西勇はテンポよくアウトを積み重ねた。中日打線を相手に7回8安打2失点としっかり先発の役割を果たし、6月27日の同戦(甲子園)以来の6勝目を挙げた。ヒーローインタビューでは「初回からいいリズムで得点を取ってもらって、1人、1人という意識で」と語り、「イニングが投げれていなかったので。戻ってきて3試合、いいリズムで投げられているので、これからどんどん投げていきたい」と力を込めた。最終回は新外国人のブルワーがしっかりと試合を締めた。

 投打がガッチリとかみ合い、貯金「30」の大台も視界に捉えた岡田阪神。打線の状態も上がってきており、不安要素は見当たらない完璧なゲームだった。

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