「ウエスタン、阪神タイガース７－１中日ドラゴンズ」（３０日、ほっともっとフィールド神戸）

　阪神・才木の１軍昇格準備は着々と進んでいる。腰の張りからの実戦復帰後初先発し、４回を無安打投球。４奪三振のうち２つで３球三振を奪う、圧巻の投球を披露した。

　「全く問題なかったです。よかったところを伸ばせるようにしていきたい」

　初回先頭のブライトを遊撃・戸井の失策で出塁を許すも、走者を出したのはこの１人だけ。三回には得意の直球とフォークのコンビネーションを駆使して２者連続三振を奪った。二塁すら踏ませず、球数５２。予定の４イニングで降板後もブルペン投球で投げ込みを行った。

　実戦復帰した前回２３日のウエスタン・オリックス戦（杉本商事）では中継ぎで登板し、２回１安打無失点３奪三振。ただ、変化球の精度に課題を残していた。この日は１２個取ったアウトの内、５つが変化球で奪ったもの。「カーブも使えて良かった」と中６日間できっちり修正した。

　１軍は９月１０日・広島戦（甲子園）まで週５日試合が組まれている中、先発陣が奮闘。現在ローテに空きはないが、先発２人の補充が必要になる同１２日・巨人戦（甲子園）からの７連戦で出番が訪れる可能性が高い。

　「（先発ローテが）空いたところに入れる準備はできている」。次戦はウエスタン・広島３連戦（由宇）での先発が濃厚。あとは来る時を待つだけだ。