阪神 梅野離脱でどうする捕手問題「坂本に頼らざるをえない」中で「どう試合経験を積ませるか」評論家分析

 阪神は14日、左尺骨骨折の重傷を負った梅野隆太郎捕手の出場選手登録を抹消した。阪神、広島、オリックスで指導者を歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「現状を見れば坂本に頼らざるをえない」と分析した。

 13日のヤクルト戦で梅野を襲った不慮のアクシデント。試合後、岡田監督が発した「代わりはおらんよ。補充はできても」という言葉が、その存在感の大きさを物語っている。

 ここまで梅野&坂本を状況に応じてうまく起用してきただけに、18年ぶりのアレを目指すチームにとっては痛い離脱だ。今週は15日から2位・広島、18日からは3位・DeNAとの重要な6連戦が控える。岡氏は坂本に頼らざるをえない理由を過去の経験からこう解説する。

 「残り40試合となった中で、ここからは1球、1球が重要性を増してくる。優勝争いの中で『この1球が』とフォーカスされるケースも多く、試合の流れ、ペナントの流れを変えやすい。それが経験のある捕手であればチームで納得できる部分はある。一方で経験のない捕手がそれをやって『ちょっと違うな』となると、流れが変わる。そういう経験を何回もしてきた」

 1勝の大きさ、1球の重要性が増してくる終盤戦。ベンチの雰囲気も緊張感が増す。岡氏は「残り試合を考えればもう一山あってもおかしくない。広島とDeNAは調子を落としているが、ここから9月にかけて状態を上げてくる可能性もある」と指摘。その上でペナントの行方をこう分析する。

 「今週の6試合は重要になるだろうね。阪神はここを2勝1敗と勝ち越して突き抜けることができれば、下のチームが2位狙いに切り替えるところも出てくる。CSができてからその傾向があるよね。首位チームに対してガムシャラに行くよりもというね」

 現在、阪神は2位の広島に8ゲーム差をつけ、15日からの直接対決で1勝、もしくは2引き分けで優勝へのマジックが初点灯する。一歩突き抜けることができれば、2位以下がつぶし合うことで、首位の阪神はペナントレースを有利に進めることができる。

 「坂本に頼らざるをえない中で、ファームから上がってくる捕手にどう経験を積ませていくか。特に坂本の故障というところだけは避けないといけない。岡田監督は『普通にやっていくだけ』と言っているけど、考えていると思う。ここまで選手たちもよく岡田監督の起用、戦術に応え、それでチーム全体のモチベーションが上がってきたように思う」と岡氏。ここまで順風満帆に戦ってきたわけではない。中心選手の不調、近本の故障離脱など苦しい時期を乗り越えてこの位置にいる。梅野離脱という危機においても、必ず乗り越えてくれるはずだ。

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