岡田阪神 綱渡り継投&リクエスト成功で逃げ切り星 「絶対勝たなあかんゲームになってしもうたわな」

 9回、ガッツポーズを見せる岩崎
 8回、リクエストが成功し手をたたいて喜ぶ岡田監督
 8回、ピンチを脱し、雄たけびを上げるケラー
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 「読売ジャイアンツ6-7阪神タイガース」(8日、東京ドーム)

 追いすがるライバルを執念で振り切った。試合後、ベンチ裏は大盛り上がり。阪神・岡田彰布監督(65)は興奮冷めやらぬ中、苦笑いでインタビューマイクの前に立った。

 「いやいや、何て言うたらええんかな、同点やと思ってたところをね、中継(プレー)で(アウトにした)。まあ、一回も追い越されなかったというのが大きかったですね」

 ハイライトは3点リードの八回だ。3番手・岩貞が1点を失い、なお無死一、二塁のピンチを残して降板。馬場をマウンドへ送ったが、岡本和に左中間を破られてしまう。二走に続いて、一走も本塁へ滑り込む。同点か…。観衆が息をのむ中、中堅・近本と遊撃・木浪が必死の中継プレー。球審の判定はセーフだったが、リクエストで覆り、間一髪、アウトをもぎ取った。

 「こっちから見てもアウトやったけどな、前でタッチしとったからな。ずっとシートノックというか、連係とかね、ずっと言ってたことが、一番いいところで出たよな」。昨秋のキャンプから内外野の連係を磨き、シーズン中もシートノックを継続している。その成果がここ一番で最高の結果となって表れた。

 その後、1死一、三塁にピンチが広がると、ケラーに継投。「三振取れんのはケラーやな。小さいことをやらんバッターになったからな。長野とブリンソンやろ」。経験に裏付けされた将のタクトもさえ渡り、綱渡り継投でリードを守り抜いた。

 「ホントやったら石井いっとったよ」。試合前、昇格予定だったが、石井が発熱のため緊急帰阪。アクシデントに見舞われながらも勝利した事実が尊い。

 「絶対勝たなあかんゲームになってしもうたわな。(チームは)強なってるんちゃう。負けないことが大きいわな」。チームの成長を実感し、最後は満足そうにうなずいた。貯金は今季最多19。猛虎の強さは本物だ。DeNAに続いて、巨人の自力Vも消滅させる。

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