【谷佳知氏の眼】阪神・佐藤輝は打撃内容に「もったいなさ」 もう1つ上を目指す工夫が欲しい

 「阪神タイガース6-9読売ジャイアンツ」(27日、甲子園球場)

 阪神は才木が自己ワーストの7失点と崩れ、連勝が3でストップ。1カ月ぶりに首位から陥落した。打線は四回に大山が12号ソロ、八回には佐藤輝に11号ソロが飛び出すなどしたが、デイリースポーツ評論家・谷佳知氏は復調気配の佐藤輝について「もう1つ上を目指す工夫を」と指摘した。

  ◇  ◇

 佐藤輝は八回に本塁打を放ったが、打撃内容には「もったいなさ」を感じる。厳しい言い方になるが、試合が決まってから本塁打を打つ選手で、このまま終わってほしくない。

 打つポイントなどに変化を加えたシーズン序盤、結果が出ず不振で苦しんだのだろう。今は昨年までの形に戻したようだが、これでは「成長」ではなく「復調」と見える。極端に言えばいつも同じ打ち方、同じスイング。当たればホームランだが、同じ失敗を繰り返すシーンも目にする。

 野球選手は成長しなければ相手に研究される。ポイントの移動、バットの入射角など、もう1つ上を目指す工夫が欲しい。これだけのポテンシャルを秘め、真の4番になる可能性がある選手。もっと上を目指して、現状に満足してほしくない。

 28日からは10連勝中の広島との対戦だが、阪神は直接対決の方が戦いやすいと見る。本拠地での3連戦。投手力も含めて阪神に利がある。まず初戦。先発の村上がカギを握る。当然、広島に勢いはあるが、それを止められる阪神なら、一気に優勝に向かっていける。

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