阪神 岩崎不在で2点差守れず 首位ターン確定も岡田監督「なしや言うてんねん」怒りの会見拒否

 8回の攻撃を終え、選手交代を告げる岡田監督
 9回、岡林に同点に追いつく2点適時打を打たれる岩貞
2枚

 「阪神4-6中日」(15日、甲子園球場)

 阪神は2点リードの九回に登板した岩貞祐太投手(31)が1回2失点で同点とされると、延長十回には2点を失い痛恨の敗戦を喫した。試合後、岡田彰布監督(65)は取材に応じることなく引き揚げたが、2位・DeNAが敗れたため、首位で前半戦を折り返すことは決まった。後半戦から近本が復帰する見通しでもあり、まずは前半戦残り2試合、切り替えて勝利を目指すだけだ。

 クラブハウスへ向かう岡田監督の背中に怒りが渦巻いていた。痛恨の逆転負けに、試合後の囲み取材を拒否。追いすがる報道陣の問いに「なしや言うてんねん」と言い残し、階段を上がっていった。

 予期せぬ展開が待ち受けていた。暗転したのは4-2の九回。マウンドには、コンディション不良を訴えた守護神・岩崎ではなく岩貞が上がった。仲間のアクシデントに踏ん張りたかったが、先頭・福田への四球から1死二、三塁となり、岡林に右前へ同点適時打を献上。才木は七回まで粘り、八回は石井が無失点に抑えていた。九回はあと2死、自身のプロ初セーブとチームの勝利寸前で、試合は振り出しに戻った。

 負の流れは止まらない。延長十回、4番手・島本がピンチを背負うと、馬場が2死一、二塁とされ、1番・大島に右翼線へ決勝タイムリーを浴びる。この回、2失策が絡み、連続無失策試合も「14」でストップとなった。

 試合後、岩貞は「申し訳ない気持ちでいっぱい。そういうこと(岩崎の代役)だと思って(試合前から)準備していました」とうなだれた。この日、岩崎は試合前練習をいつもより早く切り上げており、安藤投手コーチは「コンディション的に投げられる状態ではなかった」と説明。ただ肩や肘を痛めたわけでなく、16日の登板は状態を見て判断されるもようだ。

 悔しい連敗となったが、2位・DeNAも逆転負けを食らい、虎の首位ターンは確定。さらに弾みを付けたい中、鳴尾浜から明るい話題も届いた。この日、右肋骨(ろっこつ)骨折で離脱中の近本がシート打撃を再開。視察に訪れた平田ヘッドから報告を受けた岡田監督は「まあまあ振れたっていうしな」と満足そうにうなずいていた。19日から1軍に合流し、後半戦初戦から復帰できる見通し。役者はそろいつつある。

 球宴ブレークまで残り2試合。甲子園のチケットも前売り完売している。虎党の声援を力に変え、快勝締めで後半戦ヘつなげたい。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス