阪神・岡田監督の勝負勘にアッパレ!「1番・島田」で中野&木浪は定位置に「ずっとあの打順でやってたからな」
「広島0-2阪神」(5日、マツダスタジアム)
近本ショックを払拭(ふっしょく)する、初もの尽くしの会心星だ。大竹のプロ初完封に、島田のプロ初アーチ。阪神・岡田彰布監督(65)の勝負勘がさえわたった。
「最後、打席回したけど、完封いうのがな。それに逆らわんといったよ。ツーアウトやったから三振してな」
1日・巨人戦は7回無失点、99球の伊藤将に打席が回ると「流れに逆らわんように」と迷わず代打を送った。この日は2-0の九回2死で大竹に打席が回ったが、プロ初完封の流れに沿う形で、続投を決断。経験に裏付けされた采配の妙でプロ初完封を後押しした。
オーダー変更も奏功した。近本が緊急帰阪した初戦は「1番・中野、2番・木浪、8番・島田」で臨んだが、この日はリードオフマンに前夜マルチ安打の島田を抜てき。中野、木浪は打ち慣れた打順にそれぞれ戻した。
「(島田の)内容が良かったからね。バッティングの内容、悪くないし。あんまり打順いじるのも嫌やからな。木浪も定位置の方がええわ。中野もそうやけどな。ずっとあの打順でやってたからな」
近本不在の中、接戦を制し、ジリジリと迫っていた広島を再び3・5差に突き放した。去り際には「あとはもう大竹でええやろ」と最大級の賛辞。満足顔でバスに乗り込んだ。