セ、パ両リーグは８日、５月度の「大樹生命月間ＭＶＰ賞」を発表し、セ・リーグ投手部門で阪神・大竹耕太郎投手（２７）が初受賞した。

　５月は４試合に先発し、３勝０敗、月間防御率０・３３と抜群の安定感を見せた大竹。同２７日・巨人戦（甲子園）で近本の決勝打が出た際のうれし泣きなどが印象的だった。

　以下は会見での一問一答。

　－月間ＭＶＰ受賞おめでとうございます。まずは受賞の率直な思いから聞かせていただけますでしょうか。

　「もちろん初めてだったので、自分の頑張りが評価されたのはよかったと思います」

　－５月は４試合に登板して３勝、失点も１しかありませんでした。５月のピッチング、ご自身で振り返っていかがでしょうか。

　「本当にピンチを作っても動じずに平常心で投げられたところが、結果に結びついたのかなと思います」

　－今シーズントータルでも負けなしの６連勝という状況ですけれども、改めて好調の要因というのはどのように感じていらっしゃいますか。

　「やっぱり野手の皆さんが先に点を取ってくださるので、すごい投げやすいシチュエーションで投げさせてもらってるっていうのが一番かなと思います。あとは坂本さんとしっかりコミュニケーションを取って、１球、１球、なんとなく投げる球をないようにという意識で投げているので、その辺の坂本さんのリードだったり、普段からのコミュニケーションがいいようにでてるのかなと思います」

　－中でもフォアボールが５月は２つしかなく、トータルでも３つしかないんですけども、そこについてはどのような意識ですか。

　「やっぱりリードしている場面で投げさせてもらえることが多いので、フォアボール出すぐらいなら、ヒットを打たれてもいいからストライクゾーンに投げようっていうピッチングができる場面が多いので。それが、その数の少なさにでてると思います」

　－有効になっている球種となってるボールはご自身の中で何かありますか。

　「やっぱりストレート。今もそうですけど、チェンジアップがある中で、しっかりストレートで相手を打ち取れてるので、それありきのチェンジアップなんで。去年よりは質のいいストレートが投げられてるので、変化球が効いてるのかなと思います」

　－移籍してきて今季にかける思いが強いシーズンだと思うが。

　「移籍して１年目ということでフラットな目で見てもらえる。いい意味で今年勝負だなと。キャンプからしっかりアピールしようと。本当にチームに早く溶け込めて、そういう環境作ってもらえているチームメートだったり、スタッフの皆さんに本当に居心地のいい居場所を作ってもらって、試合でも普段通り投げられて、そういう意味では本当に感謝しています」

　－タイガースに来て変わったことは。

　「ホークスだと１５０キロ以上が投げられて当たり前みたいな、そこがボーダーラインみたいなところがあったので、力んで速い球を投げなければならないと、スピードガンとの勝負になってしまっていた。阪神に来てフォアボールを出さないとか、しっかり制球できているとか、そういうところにチーム的にも重きを置いているので、チームカラーが自分の中ではすごく楽に投げられていて。その結果、昨年よりも球速も出るというところで。やはり、力んだがゆえに（昨年は）球速も出ていなかったし、バッターのタイミングが取れていたのかなと思うので。もちろん、昨年そのスピードガン表示にこだわって投げた経験があるので、今年そうやって気づけたところもあるので、それはそれでいい経験だったと思います。それを踏まえて今年、しっかり脱力して投げられているのが大きいかなと思います」

　－受賞のご褒美は。

「ご褒美…そうですね、あんまり物欲とかないので、うわ～（熟考）。けど、食欲はあるので高い寿司を食べたいです」

　－今後の抱負。

　「まだまだ６月も入ったばっかりで１／３が終わったくらいで、そういうところなので、やはり夏に向けてここからチームとしても選手それぞれ疲労も出てくると思いますし、そういう中でどう相手に対して向かっていけるかというか、これからもちろん自分の思い通りにならない試合も出てくると思うんですけど、そういう中でも試合をちゃんと作っていくというところが過去にできなかったことなので、今年の自分は違うぞというところをそういうので見せていけたらなと思います」

　－ファンへ。

　「本当に毎試合ですね。ホームの試合が最近は多いので、ファンのみなさんの熱い声援というのが力になって、投げることができているので本当に感謝しています。これからも熱いご声援よろしくお願いします！！」