阪神・村上が内容抜群の完封劇「ムダな走者を出さず」今季与四球ゼロ、17回連続無失点 散発2安打で10K

 「中日0-2阪神」(22日、バンテリンドーム)

 阪神の村上頌樹投手が2安打完封でプロ初勝利を挙げた。パーフェクト投球こそ途絶えたが、無四球、10奪三振と文句なしの内容。ヒーローインタビューで「最高です。なかなか勝利できなくて、やっとできてうれしいです」と語った。

 12日の巨人戦で7回完全投球を見せた右腕。この日も初回を3者連続三振で立ち上がると、「とにかく1人、1人、しっかり抑えていく。攻めの投球をしたい」と中盤まで走者1人も出さない快投を演じた。

 五回1死から福永に中前打を許し、快記録は37人連続アウトでストップするも後続を落ち着いて打ち取った村上。直後には「あれが一番嬉しいです」とバットでも魅せた。

 六回先頭で迎えた第2打席、外角高めのボールにバットを合わせると、打球は左翼線にポトリと落ちた。続く近本が右中間を真っ二つに破る打球を放つと、村上は一塁から懸命に走って一気にホームへ生還。自らのバットと足で貴重な先制点をもぎ取った。

 マウンドでは抜群の安定感が揺らぐことはなく、八回は先頭の福永に2本目の安打を許すも、後続を3者連続三振に仕留めた。九回には2桁10個目となる三振を奪い、後続もしっかり打ち取った。

 「本当にムダなランナーを出さずに行けたことが完封につながったかなと思います」と振り返った村上。これで開幕から17イニング連続無失点という快記録だけでなく、17イニング与四球ゼロ。ストライクゾーンで勝負できるストレートのキレ、強さ。そして抜群のコントロールが光る。

 智弁学園時代にセンバツ優勝へ導き、東洋大時代はドラフト上位候補と目されていた。だが故障もあり、ドラフト5位で阪神に入団。ルーキーイヤーに2試合登板するも打ち込まれて以降は、なかなかチャンスをもらえなかった。

 「去年は悔しかったので、ここでこういう勝利ができてよかった」と表情をゆるめた村上。先発陣に頼もしいピースが一枚、加わった。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス