阪神 今季初のGT戦で完敗 低調打線が深刻、不振の佐藤輝は無安打で岡田監督も険しい表情

 9回、左飛に倒れた佐藤輝(8番)を見つめる岡田監督(撮影・堀内翔)
 9回、左飛に倒れた佐藤輝(撮影・堀内翔)
 8回、好機で二飛に倒れる大山(撮影・堀内翔)
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 「巨人7-1阪神」(11日、東京ドーム)

 阪神が今季初のGT戦で大敗を喫した。打線は巨人の先発・戸郷を相手に散発3安打と沈黙。代わった八回、相手のミスから中野の中前適時打で1点を返したが、野手陣に復調の兆しが見えない。終盤には中田翔、大城卓に2ランを浴びるなど、一方的な展開になった。

 試合は初回、オコエが放った左翼線の打球をノイジーがファンブル。一気に二塁まで進まれると、1死三塁から梶谷の左前適時打で1点を失った。以降、先発の西勇が粘って試合を作ったが、なかなか打線の援護に恵まれない。

 四回には、先頭の中野が右前打でチャンスメークするも、ノイジーが三飛、大山は右飛、佐藤輝は二飛と、主軸の3人が力ないフライアウトに倒れると、ベンチの岡田監督も厳しい表情を見せた。中野の中前打で、42イニングぶりに適時打が生まれた八回には、2死二、三塁と一打同点の場面を作ったが、4番・大山が二飛に倒れるなど、あと一本が出なかった。

 岡田監督は不振の佐藤輝について、10日に「東京ドームにいったら変わるやろ」と復調を期待したが、この日も二回にバットを折られるなど、4打数無安打に終わった。ベンチの指揮官も終始、険しい表情だった。

 好投を続けてきた西勇も七回、オコエに2点適時打を浴び、6回2/3を6安打3失点で2敗目。7~9日のヤクルトとの首位攻防3連戦は1勝1敗1分けに終わったが、阪神は3連戦で3得点だった。直近4試合で平均1得点と低迷が続く攻撃陣。早期の復調が待たれる。

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