阪神・西純 雨ぇ~ん 無エ~ン護で奮投報われず プロ初の凱旋登板も5回3失点●

 2回、雨の中投球する阪神・西純
 2回、会沢を打ち取り、指をさす西純(撮影・田中太一)
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 「広島3-0阪神」(6日、マツダスタジアム)

 思わぬ幕切れに、阪神・西純矢投手(21)は表情を変えぬまま雨がたたきつけるグラウンドを見つめた。プロ初の凱旋(がいせん)登板。だが、納得のいく結果を残すことはできなかった。

 「(悪天候は)気にしないようにしていましたし、あまり言い訳にならないかなと思います。向こうも同じ状況で投げていたので」

 1軍で初めて上がったマツダスタジアムのマウンド。降りしきる雨の中で懸命に腕を振ったが、序盤から球が高めに浮く場面が目立った。初回は1死から野間に外角高め直球を捉えられ、左翼フェンス直撃の二塁打を献上。続く秋山に初球を中前適時打とされ、早々に先制を許した。

 1点ビハインドの四回には先頭・西川に中前打を許すと、続く新外国人・デビッドソンに投じた初球130キロスライダーが真ん中に入り、左中間へ2ランを被弾。「もったいなかった。防げた失点でした」と反省した。

 それでも、五回は両チーム通じて初となる三者凡退に抑え、流れを変えたいところだったが…。無情にも六回途中、降雨コールドで試合終了。自身にとっての開幕戦は5回6安打3失点で今季初黒星を喫した。

 廿日市市出身で幼少期から大の鯉党。自宅から車で約30分だった同球場には何度も訪れ、前田健太(現ツインズ)に憧れた。ただ、「バッターに投げるというだけなので、広島だからとかはなく、いつも通りだったかなと思います」ときっぱり。カープのスターである新井新監督に初勝利を献上する形で、チームは開幕からの連勝が4でストップし、悔しさがにじんだ。

 「打たれた結果球が高かった。次は同じミスしないように」と修正を誓った右腕。ホロ苦い今季初登板をさらなる成長の糧としていく。

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