藤田平氏が岡田野球を分析「岡田監督のやる野球についていけば勝てる」1点の取り方に着目

 7回、ノイジーに代走を送る岡田監督(中央)=撮影・中田匡峻
 2回、打席に入る前の青柳(右)をベンチに呼ぶ岡田監督(撮影・中田匡峻)
 6回途中、青柳の交代を告げる岡田監督(撮影・高部洋祐)
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 「阪神6-3DeNA」(31日、京セラドーム大阪)

 阪神元監督でデイリースポーツ評論家の藤田平氏が、開幕戦の解説を務めた。岡田監督は「1点の怖さを知っている」と評し、追加点の奪い方、リリーフ陣の起用法について目を細めた。

  ◇    ◇  

 開幕戦から岡田監督らしい、きっちりとした野球が見られた。この日の6得点のうち、犠飛で2点、スクイズで1点。それぞれの得点の前には走者を動かし、ちゃんと状況を作っていた。

 岡田監督は1点の怖さを知っている。だからこそ、点差があろうと取れる時にきっちり点を取る策を練る。開幕戦からしっかりこういう野球をやって勝つことができた。

 先発の青柳はオープン戦の最終登板の時とは全然違い、初回から球が走っていた。DeNAは4番・牧以外は全員左という打線。確かに昨季の被打率は対左・241、同右・163だったとはいえ、青柳自身が、もう左打者を苦手とは思っていないんじゃないか。

 阪神バッテリーとしては右でも、宮崎やソトのような実績のある打者がいる方が嫌なはず。ともに一発がある。DeNAは首脳陣も選手も“青柳は右は打てない”と思い込んで、左打者を並べることにこだわりすぎている感じがする。

 九回を締めた湯浅は球が上ずっていたし、力が入っていた。そのあたりはWBC明けというよりは、開幕戦から抑えを任されたプレッシャーかもしれない。ただ、この日は岩崎、浜地、K・ケラー、そして湯浅と初戦から投げることができた。一度投げたことで、中継ぎ陣は落ち着いてくる。岡田監督が六回途中で青柳を交代させたのも、開幕戦から中継ぎ陣を投げさせるという狙いがあったのかもしれない。

 そういう面もすべて含めて、“監督のやる野球についていけば勝てるんだ”という意識が選手に浸透していけば、このままチームは乗っていける。

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