阪神・岡田監督「めちゃくちゃ評価しとるよ」石井の「勝利の方程式入り」を示唆

 阪神・岡田彰布監督(65)が28日、鳴尾浜での全体練習後に取材に応じ、石井大智投手(25)の「勝利の方程式入り」を示唆した。プロ3年目の右腕は今春キャンプから実戦10試合計13イニングを無失点と猛アピール。今季、指揮官は休養日を設けながら5人ほどで勝ちパターンを構築する方針。石井が割って入る可能性は十分にありそうだ。

 新・勝利の方程式に堂々と名前を連ねるかも知れない。虎のミスターゼロ・石井の話題になると、岡田監督は顔をほころばせた。

 「おう、そんなん、めちゃくちゃ評価しとるよ。全然そら、1軍メンバーよ。勝ちパターン?そら入ってくるやろな。だって、0点に抑えるピッチャーをな。当たり前やろ」

 岡田監督が開幕1軍だけでなく勝ちパターン入りも期待するほど、今春の石井のアピールはお見事だった。キャンプから10試合計13イニングを無失点。奪三振率は驚異の11・08をマークした。昨季も18試合で防御率0・75の成績を残したが、ビハインドでの登板が多く0ホールド。3年目の今季は大ブレークの予感が漂っている。

 今季も虎の方程式は盤石だ。新守護神・湯浅は開幕に間に合う見込みで、K・ケラー、岩崎、浜地もケガなくオープン戦を終えた。この4人に加治屋、石井、島本が続き、ロングリリーフ可能な村上、ドラフト6位・富田(三菱自動車岡崎)も控えている。

 岡田構想では今季のブルペンは8~9人。勝ちパターンも「5人おったら2人休める」と休養日を設けながら起用する方針。さらに八、九回の顔ぶれについては「勝ってたら形はすぐできる」と話し、石井が割って入る可能性はありそうだ。

 「中継ぎ陣の勝ち星が一番大きいんやで。ヤクルトと阪神で去年24個違うんやで。どんだけブルペン陣の勝ち星が大事かてことよ」

 指揮官が言うように、昨季、ヤクルトは中継ぎ陣だけで貯金14を作ったが、一方の阪神は借金10を背負った。中でも木沢は9勝3敗と大ブレーク。「そんな、9勝もせんでええけど、そんなん大変やで」と指揮官。阪神でも昨季は湯浅、浜地が飛躍を遂げた。2人に続く可能性を石井は十分に秘めている。

 ◆22年の阪神&ヤクルトのリリーフ成績 22年の阪神リリーフ陣の勝敗成績は14勝24敗で32セーブ、127ホールド、防御率2.39。一方、ヤクルトは31勝17敗で41セーブ、123ホールド、防御率3.03。阪神はリリーフ防御率リーグトップだったにもかかわらず、ヤクルトに比べて勝利数が17も下回り、敗戦数が7も上回った。

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