阪神・秋山 3回0封も評価保留 伊藤将次第!? 指揮官「ちょっと判断できんよな」

 「オープン戦、ヤクルト3-0阪神」(19日、神宮球場)

 「うりゃっ!!」気迫のこもった声が、1軍マウンドに帰ってきた。阪神・秋山拓巳投手が昨年5月11日・広島戦(甲子園)以来となる1軍登板。「ちょっと安心はしましたけど、まだまだ」と冷静に振り返った。

 開幕2戦目の先発が濃厚である伊藤将が左肩違和感を訴え、巡ってきた登板機会。0-3の六回から登板すると、テンポ良くアウトを重ねて三者凡退に抑えた。八回には安打と味方失策などで2死一、二塁とピンチを迎えたが、長岡をナックルカーブで二ゴロに。チームが敗れ、予定していた4回を投じることはできなかったが、3回2安打無失点と上々の結果を残した。

 ただ、岡田監督は何とも言えない反応。「今日ではちょっと判断できんよな。結局3回になってもうたしな」と評価は保留となった。伊藤将がこの日、捕手を立たせた状態でブルペン投球を再開しており、「そんな長いイニングを投げられる試合数がないからな。投げるんやったら、ファームになると思う」と指揮官。左腕にGOサインが出た場合、秋山の次回登板は2軍戦となることを示唆した。

 それでも、「将司(伊藤将)の状態次第だと思いますけど、もう一回チャンスがあればいい姿を見せたい」と右腕。己と向き合い、限られた機会で全力を尽くすだけだ。

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