阪神“最激戦区”正右翼手は誰に!?ドラ1森下ら「外野戦争」過熱

 阪神が沖縄・宜野座で行っている春季キャンプは18日から第5クールに入る。練習試合DeNA戦(18日、宜野座)、同サムスン戦(19日、宜野座)と2つの対外試合が組まれており、岡田彰布監督(65)が「外野戦争」と表現した定位置争いも熱を帯びてきそうだ。中でも“最激戦区”とされる右翼争いについて、阪神担当サブキャップの山本直弘記者が現状を整理する。

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 虎の右翼を守るのは誰なのか。熾烈(しれつ)を極める争いは、局面の変化を迎えた。

 右足肉離れの影響で出遅れていた、ドラフト1位の森下が満を持して1軍昇格を果たした。16日に行われた実戦形式のフリー打撃では伊藤将、K・ケラーから快音を響かせ、実力の一端を証明した。岡田監督は力強いスイングだけでなく、打席に立つ前の準備力についても「そら大したもんやと思ったな、新人でな」と語るなど、評価は日増しに高まっている。18日のDeNA戦に先発で出場予定。結果次第では一気に開幕右翼の地位を確固たるものにするかもしれない。

 新外国人のミエセスは持ち前のパワーに加え、11日の紅白戦ではしぶとく中前に運び、指揮官は「対応力は良かったんちゃうかな」と高評価。ただ、外野の広い甲子園では守備に大きな不安を残す。

 キャンプで大きくアピールしているのが板山だ。楽天戦(15日)では「3番・右翼」で3打点の活躍。紅白戦も含め、出場した全試合で安打を放っており、「ええんやもんな。使わなしょうがないよな」と岡田監督をうならせた。

 板山の同期となる高山も踏ん張っている。キャンプ序盤は不振に苦しみ、当落線上に追い込まれたが、岡田監督の直接指導で一変。楽天戦では2安打を放ち「よみがえってほしいもんね。引き続き今の姿を見せてほしい」という指揮官の“親心”に応えた。高山は左翼を守れることもあり、ノイジー次第では左翼争いにも絡める可能性もある。

 一方で岡田監督は右打ち外野手の台頭を望んでいる側面もあり、板山、高山には一層の奮闘が求められそうだ。楽天戦で代打本塁打を放った21歳の井上も爪痕を残した。今後も過熱する「外野戦争」の行方から目が離せない。

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