阪神新助っ人ノイジー&ミエセス連弾 “初実戦”での衝撃に巨人007「マギーとかぶる」

 シート打撃で左翼スタンドへ本塁打を放つノイジー。右は岡田監督(撮影・立川洋一郎)
 シート打撃でホームランを放つミエセス(撮影・高部洋祐)
 シート打撃終了後、2人でサムアップポーズを決めるミエセス(左)とノイジー
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 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 阪神の新助っ人、シェルドン・ノイジー外野手(28)=アスレチックス傘下3A、ヨハン・ミエセス外野手(27)=レッドソックス傘下3A=が7日、岡田政権で初の実戦形式となったシート打撃で、ともに“来日初本塁打”となる2者連続弾を放った。得点力アップの原動力として期待されるNM砲が能力の片りんを披露。虎党の度肝を抜き、他球団スコアラーも警戒を強めた。

 2度の爆裂音が宜野座に響き渡った。ノイジー、ミエセスが続けざまに放った“来日初本塁打”。2本目のアーチが描かれた後、スタンドの虎党は驚きのあまり声が出ず。異様な空気が球場内に漂った。

 まず魅せたのはノイジーだ。2打席目のカウント2ボール1ストライク。左腕・桐敷の真ん中付近への146キロ直球を逃さなかった。左中間最深部へ推定135メートル弾。「ホームランを打てたらいつでもうれしいですね」。軽快にダイヤモンドを一周した。

 ド迫力の一発にスタンドが酔いしれたのもつかの間。その余韻を切り裂いたのはドミニカの大砲だった。ミエセスが桐敷の高めへの148キロ直球をたたき付けるように一振り。弾丸ライナーで左翼ポール際の芝生席に突き刺した。

 豪快な一発に「良い感触でした」と満足げ。ただ、「自分のチームのピッチャーだったので嫌というかあんまり打ちたくないもの」と優しい一面もうかがわせた。

 来日初実戦でいきなり飛び出したアベックアーチ。ノイジーは「2人の外国人選手が連続でホームランを打つのはあまりないことだと思います。特に初日の実戦形式でという中では本当にうれしかったですね」と“新助っ人競演”を喜んだ。ミエセスからは「いいスイングだった、グッジョブ」と称賛の声をかけられたことを明かし、助っ人同士の絆をより固く結んだ。

 NM砲に他球団の007も警戒を強めた。巨人・樽見スコアラーはノイジーに対し、「うちにいたマギーとかぶる」。来日1年目の2013年に楽天で144試合に出場して28本塁打、93打点を記録し、17年から2年間は巨人に所属した優良助っ人と姿を重ねるほど絶賛。ミエセスについても「遠くに飛ばす能力は高い」と秀でた長打力を警戒した。

 春季キャンプ開始から1週間が経過し、徐々にチームになじんできた2人。ノイジーは「エネルギーを感じる」と活発な雰囲気に刺激を受け、ミエセスは「みんな積極的に話しかけてくれて良くしてくれる」と温かく迎え入れてくれた仲間に感謝した。

 2人は「アレ、ガンバリマス!」とぎこちない日本語で、18年ぶりのリーグ制覇への決意をにじませた。“デビュー戦”で資質の高さを示した快音は、虎党の期待をさらに膨らませた。

 広島・岩本スコアラー「(ノイジーについて)センター中心にバッティングするバットの出し方。バッティングカウントでしっかり振って、本塁打も打てる。注意しないといけない」

 ヤクルト・石堂スコアラー「(ミエセスについて)パワーがあるから、コンタクトさえできればという感じなので嫌ですね。大きいのがあるよというだけで。あれだけ大きいのが打てるというだけで気持ち悪い」

 DeNA・加藤スコアラー「ミエセスはあれだけの力はあるだろうと思っていたが、ノイジーは意外とパワーもある。コンタクト率は高いと思っていたが、あそこまで飛ばせるというのがね。(楽天、巨人に在籍した)マギーのような。シンプルで無駄がない」

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