阪神・高橋遥人投手（２７）が１４日、アスレチックスへの移籍が決まった藤浪からのエールを胸に、恩返し星を誓った。昨年４月に受けた左肘トミー・ジョン手術からの復活を目指し、トレーニングに励む日々。藤浪と数日前に対面して年始あいさつを交わした際、「焦らずに頑張れ」と激励されたという。

　海を渡る先輩右腕を「一緒にやらしてもらった側としたら、うれしいというか光栄」と誇りに思いつつ、自らには「やっぱり１勝を挙げられるように頑張りたいですけど、まずは投げられるように」と言い聞かせた。

　高橋にとって１学年上の藤浪は、高校時代からの憧れだった。常葉橘（現常葉大橘）で２年夏に甲子園出場を果たしたが、大会は藤浪擁する大阪桐蔭が春夏連覇で制し、「開会式のときに藤浪さんを見て。すごく有名だったので、本当にすごいなという目線で見てました」と出会いを回想。藤浪の投球から学んできたものを、今後の成長へつなげていく。