阪神・ドラ1森下 新人GG賞獲る!輝部屋から開幕右翼や 守備も「自信あります」
阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が6日、他の新人6選手とともに、西宮市の選手寮「虎風荘」に入寮した。自室となったのは、佐藤輝明内野手(23)が使用していた“出世部屋”。プロとして最初に使用するタイガースカラーの新調グラブを持参し、守備への意識を高めつつ、2001年の赤星憲広以来となる球団新人史上2人目のゴールデングラブ賞を新たな目標に掲げた。
虎の穴へと足を踏み入れ、自然と気持ちが高ぶった。森下は「プロ野球選手の一員になったという感覚が、寮に入ってまた湧いてきました」と表情を引き締めつつ、まずは食堂で腹ごしらえ。「すごくおいしくて。またここから体重もしっかり増やして、体をデカくして、この寮で成長していきたい」と新生活を思い描いた。
寮に持ち込んだグラブでもプロとしての決意を示した。ミズノ製で黄色と黒に配色され、「虎」の文字を刺しゅうで縫い込んだ新たな“相棒”。「最初のグラブということで、やっぱり思い入れのあるグラブになると思いますし、タイガースカラーにして1年目から気合十分ということをグラブに表して」と誇らしげに説明した。
近日中に新人合同自主トレがスタート。まずはキャンプ1軍メンバー入りを目指すことになり、その先には激しい外野定位置争いが待ち受ける。中堅は近本が確定的で、左翼は新助っ人・ノイジーが濃厚。残る1枠の右翼を前川、井上、板山、高山、島田らで競い合うことになる。
甲子園2桁本塁打を放っての新人王を抱負に掲げているだけに、『打』に注目が集まるが、『守』でのアピールも忘れない。「守備で勝負していく自信はありますし、守備から打撃につなげるのは高校時代から変わらずにやっている」とキッパリ。3・31開幕戦(京セラ)はDeNAを迎え撃つが、「地元の横浜が初戦の相手なので、自分の中でも楽しみですし、何としてでも出たい」と、打って守っての両面で、ライバルに差をつけてスタメンを勝ち取る心づもりだ。
その先には、赤星以来、球団史上2人目となる新人でのゴールデングラブ賞にも期待がかかる。「守備の最高峰のタイトルだと思うので、そこを目指して頑張りたい」と力強く宣言。1年目からファンの心をわしづかみにした佐藤輝の使用部屋から、プロ人生の第一歩を踏み出すのも縁起良し。ルーキーイヤーに好守備を連発し、黄色と黒のグラブを黄金色に輝かせてみせる。
◆阪神新人のゴールデングラブ賞 球団では01年に赤星憲広が外野手で受賞の1例のみ。他球団では79年の日本ハム・高代延博、88年の中日・立浪和義(以上遊撃手)、90年のヤクルト・古田敦也(捕手)、98年の高橋由伸(外野手)、99年の西武・松坂大輔と巨人・上原浩治(いずれも投手)らがいる。
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