阪神・才木「奪三振王」に俺はなる 豪快K量産「こだわって」虎のエースへ成り上がる

 奪三振王に俺はなる!阪神・才木浩人投手(24)が5日、神戸市内にある母校・須磨翔風高を約1年ぶりに訪れ、シーズン開幕に向けて本格始動した。プロ入りへの原点となった地で誓ったのは、今季の最多奪三振のタイトル獲得。昨季、右肘トミー・ジョン手術から復活し、今季はフル回転が可能となる右腕が“虎のドクターK”を目指す。

 青春の思い出が詰まったグラウンドで、才木は丁寧に腕を振った。寒空の下、今年初となる本格的なキャッチボールを開始。高校の恩師やコーチなどから今季に向けての激励も受けた中、壮大な目標を口にした。

 「三振というのはこだわっていきたいことの一つ。(最多奪三振の)タイトルを取れるように頑張りたい」。今季目指すのは、球団で2015年に221奪三振を記録した藤浪以来、8年ぶりとなる最多奪三振のタイトル獲得。投手にとって一番の華ともいえる三振を量産し、虎のエースへと成り上がることを決意した。

 昨季は20年11月に受けた右肘トミー・ジョン手術から7月上旬に復活を果たし、4勝1敗、防御率1・53。手術明けを考慮されて主に中10日で先発ローテを回ったが、8先発した中で目標達成への吉兆を示した。

 才木の昨季の奪三振率は、チームで5試合以上先発した投手中、藤浪に続いて2位となる8・23をマーク。同タイトルを獲得した巨人・戸郷が同8・07であり、登板数は少ないながらも三振量産型の先発投手となり得る片りんを見せた。現在は右肘の状態に問題はなく、今季から中6日でのフル回転が可能。登板数を重ねていく中でも昨季と同様の投球ができれば、タイトル獲得も視野に捉える事ができる。

 昨季はフォークをウイニングショットに据えて43奪三振を記録した。ただ、「回転を修正したい」とフォークの回転軸が、より縦回転に近づくように修正中。今季も三振を奪う上で最大の武器とすべく、決め球の質の改善に注力する。

 「三振を取ればファンの方も盛り上がる」と背番号35。虎のドクターKとなり、豪快な投球で聖地を沸かせてみせる。

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