阪神・西純 憧れマエケンから極意学ぶ!12月弟子入り実現、1月もあるぞ スライダー習得も挑戦

 前田と自主トレを行った西純
 前田(ゲッティ=共同)
 15年1月には藤浪(右)、大瀬良(左)と自主トレしていた前田(中央奥)
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 阪神・西純矢投手(21)がツインズ・前田健太投手(34)と昨年12月上旬に合同自主トレを行っていたことが3日、分かった。さらに1月中に沖縄で行われる予定の自主トレで再び弟子入りする可能性も明らかに。昨季は6勝を挙げるなど飛躍を果たした若虎のホープ。幼少期から憧れるマエケンから、さらなる進化の極意を学ぶ。

 ついに弟子入りが実現だ。昨年12月上旬に、西純が東京都内で前田の自主トレに参加したことが明らかになった。下半身のトレーニングをメインに5日間。最後にはキャッチボールをし、「憧れの人」の球を体感した。

 昨年1月には遠戚である西勇と自主トレを行っており、今回が2度目の合同自主トレ参加。実は入団1年目から前田の自主トレへ参加を志願しており、「先発投手としてどういうことを考えながら回ってるのかとか。YouTubeでも話されているんですけど、やっぱり直接聞いてみたい」と明かしていた。21年9月に前田が靱帯(じんたい)再建手術を受けたこともあり、術後1年以上が経過した今オフにようやく念願かなった形だ。

 広島出身の西純は幼少期、カープの大スターが腕を振る姿を目に焼き付けてきた。プロ入りが決まった2019年には、知人を介して電話で助言を受けたことも。「自分が小さい頃に(前田が)沢村賞をとっているのを見て、投手でプロに入りたいなと思った」。昨季プロ1号を放つなど打撃にも定評のある右腕が、投手で勝負することを決めたきっかけでもある。

 高卒3年目の昨季は、14試合に登板して6勝3敗、防御率2・68と躍進。さらなる成長を志す中、再び弟子入りするチャンスが訪れそうだ。日程は未定ではあるものの、沖縄で行われる予定の前田の自主トレへ、1月中に参加する許可を得たことも明らかになった。

 その中でも、前田が最大の武器とするスライダーには興味津々だ。現在は「変化が大きすぎて、うまくコントロールできてない部分がある」と課題を明かし、「もっとコントロールできるようにしたいですし、握りとかも違うと思うので」と“マエケンスライダー”習得も試みる。

 世界最高峰の舞台を知る投手から学ぶ貴重な機会でもある。「アメリカが最先端だと思うので、そこでやってる人の意見を聞きながらいろいろ吸収できたら」。岡田監督からもローテの一角として期待をかけられる21歳。憧れ続けた沢村賞投手から、トップレベルで活躍する秘けつを学ぶ。

 ◆西純の過去の自主トレ 入団1年目のオフは鳴尾浜での強化指定練習に参加。年明けには遠戚に当たる西勇からトレーニング方法を教わった。入団2年目の昨オフは1月に西勇と自主トレを実施。今オフは西勇から自立する大切さを説かれ、12月は地元・広島県にあるトレーニング施設で単独自主トレを行っていた。

 ◆ツインズ・前田の近況 2021年9月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術。登板のなかった昨年は、9月に術後初めて打者相手の実戦投球を行い「来年の復帰を目指している。(来春は)通常通りのキャンプを過ごせると思う」と話した。2日には自身のインスタグラムに「昨年は1年間家族にはリハビリ期間、支えてもらい苦労もかけました。復活して恩返しできるように頑張らないと」などと投稿。日米通算156勝108敗。

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