阪神・岡田監督「1年目から当然勝負していく」 熱烈阪神ファンの渡辺謙に約束
新春ビッグ対談が実現だ。阪神・岡田彰布監督(65)と、ハリウッドスターで熱狂的な阪神ファンとしても知られる俳優・渡辺謙(63)が、18年ぶりの“アレ”を目指す猛虎を語り尽くした。渡辺謙はハイテンションで質問を連発。昨年までデイリースポーツ評論家として健筆を振るった岡田監督は軽妙な語り口で応じ、1年目から「当然、勝負していく」と宣言した。2人のタイガース愛があふれる対談を、じっくりとお楽しみください。
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渡辺謙(以下、渡辺)「あけましておめでとうございます。早速ですが、監督は何年ぶりになりますか?」
岡田監督(以下、岡田)「あけましておめでとうございます。監督はオリックス(の監督を退任して)からやったら10年ですかね」
-2005年以来の“アレ”へ向けて課題の一つが打線。注目を浴びる4番についてどう考えていますか。
渡辺「本当は佐藤選手が143試合出られる体力も付けてくれたら4番で、大山選手が5番の方が相手は嫌なんちゃうかなっていう気はしますけどね」
岡田「それは理想ですよね。僕も佐藤が4番、大山が5番でね」
渡辺「今までの傾向で言うと佐藤選手の方が穴が多いかなって感じですね。2月のキャンプでどのぐらいやるかですよね」
岡田「どういう姿でね、キャンプに来るかですよね」
渡辺「それで選手同士も『おっ今年はやる気やな』って見えるじゃないですか。監督も(昨秋キャンプで)おっしゃってたみたいに、中心選手として打撃陣は引っ張っていけよっていうのが、大山選手と佐藤選手であるべきで。キャンプ初日にひとつの成果として見えてほしいですよね」
岡田「もう本人は分かってると思いますよ。大山は分かってますけどね。佐藤にしても率先して前走るとかやっていかないと」
渡辺「よく背中を見てとか言うけど、全部見てるからね。目線とかしゃべってることとか。僕ら、ずっと現役やから。引っ張っていかなあかんっていうのがあるから。63(歳)まで4番打つのキツいでっせ」
(一同爆笑)
岡田「そら、きついですよ(笑)」
-渡辺謙さんは俳優で“日本の4番”。
渡辺「いえいえ、はあはあ言ってますけど(笑)。僕は、いちファンですけど、かなりのファンが期待してますよ。『ア』以上の言葉は言いませんけど(笑)」
岡田「僕もそんな勝てないチームやったらここまで言わないですよ。やっぱり可能性がある、ちょっと何か変えてやったらすごい魅力のあるチームになるというか。そういうチームなんで、1年目から当然勝負していくというかね。そういう気持ちですよね」
渡辺「(サッカーの)ワールドカップでアルゼンチンが優勝したじゃないですか、36年ぶりか。おばちゃんがインタビューで『優勝の気持ちを知らない子供たちにこれを味わってほしかった!』って言ってたんですよ。全く同じ気持ち(笑)」
岡田「しかし、もう18年がたつんですね。考えられないね」
渡辺「しかも日本一で言ったらもっとですから。優勝しそうな年は必ず秋のスケジュール空けてるんですよ(笑)。僕らも140(試合)勝てるとは思わないじゃないですか。『(負けたけど)いいゲームやったな、今日。でも、しゃーないな』っていう日はあると思うんですよね。だけど『ああこんなふうにこのチーム強くなってきたんだ』とかね」
岡田「そうそう、積み重ねですから」
渡辺「最終的に『ア』の字がきたらいいだけの話で。選手がキラキラして何かに向かって進んでいってる感じを1年間見たいよね」