岡田阪神 第2次政権方程式はAKBよ 新助っ人第1弾ビーズリー加入で爆誕

阪神と契約したビーズリー(左、右はブルック夫人)=阪神タイガース提供
岡田阪神の勝利の方程式を担う(左から)湯浅、K・ケラー、ビーズリー
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 阪神は13日、ジェレミー・ビーズリー投手(27)=前パイレーツ3A=の獲得を発表した。推定年俸は80万ドル(約1億1000万円)で、背番号は「99」。阪神の今オフ、新外国人獲得第1弾となる中継ぎ右腕は、抑え候補の湯浅、セットアッパー候補のK・ケラーとともに、新勝利の方程式『AKB』形成が期待される。

 第2次岡田政権の勝利の方程式は『AKB』!?阪神が今オフの新外国人獲得第1弾として発表したビーズリーは、身長191センチの長身中継ぎ右腕。セットアッパーとしての貢献が期待される。

 第1次政権ではジェフ・ウィリアムス(J)、藤川(F)、久保田(K)の強力な勝ちパターン継投『JFK』を形成し、05年リーグ制覇を決めた岡田監督。「今の時代は5人は必要」と勝ちパターンのローテーション化を思い描く。

 現状では湯浅が抑えの最有力候補。そこにつなげる面々は外国人で唯一、残留するK・ケラー、岩崎、浜地、そしてビーズリーが予想される。その組み合わせで、最もオーソドックスかつ有力となるのが湯浅京己(あつき=A)、K・ケラー(K)、ビーズリー(B)の新勝利の方程式『AKB』だ。

 岡田監督は「ケラーと同じようなところで使うつもりやけどな」と説明。「後ろはやっぱ三振を取れんとな」と、メジャー通算24回2/3で33三振をマーク、奪三振率12・04を誇る右腕に期待を寄せる。

 今季は膝の故障もあり、シーズン中盤から3Aでプレー。それでもオフにはウインターリーグで登板し、指揮官が「メディカルチェックして、1年間いける言うんでゴーサインを出した」と説明するように、膝の不安はなくなっている。

 まだ27歳の若さ、しかもブルック夫人と結婚したばかりの新婚での来日となる。「今はとても興奮しているし、甲子園のマウンドに上がる日を今から心待ちにしている。タイガースの優勝に貢献できるよう、全力でプレーします!」。さすがに、まだ『アレ』とは言わないが、異国の地での成功に意欲満々だ。

 呉昇桓(14、15年最多セーブ)、マテオ(17年最優秀中継ぎ)、ドリス(17年最多セーブ)、スアレス(20、21年最多セーブ)、タイトルこそ獲得していないが、『PJ』ことジョンソンも19年に40ホールドを挙げた。近年の阪神中継ぎ助っ人は“当たり”ばかり。ビーズリーも、そのトレンドに乗る。

 ◆ジェレミー・ビーズリー(Jeremy Beasley)1995年11月20日生まれ、27歳。米国出身。191センチ、109キロ。右投げ右打ち。投手。17年にエンゼルスと契約。20年1月にダイヤモンドバックスへ移り、20年8月にメジャーデビュー。21年4月にブルージェイズ、22年8月にパイレーツへ移籍。主な球種は直球とスライダー、チェンジアップ。MLB通算18試合で1敗、防御率5.84。

 ◆阪神・嶌村球団本部長(ビーズリーについて)「真っすぐの強さがある。スライダー、フォーク、スプリット、チェンジアップを投げて落ちる球で三振も取れる。まとまりのあるピッチャー。(カイル)ケラーとリリーフの中で頑張ってくれたらすごいブルペン陣になってくれるという期待感がありますね」

 ◆JFK 2005年から08年まで形成されたジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之のリリーフ3投手による鉄壁リレー。特に05年はウィリアムスが75試合登板で、藤川が80試合登板で53ホールドポイントをマークし最優秀中継ぎ投手に輝いたほか、久保田も68試合登板で27セーブを挙げ優勝の原動力となった。他球団では05~07年のロッテで薮田安彦、藤田宗一、小林雅英による「YFK」、09年のソフトバンクで摂津正、ブライアン・ファルケンボーグ、馬原孝浩の「SBM」、12年のオリックスで中山慎也、平野佳寿、岸田護の「NHK」などがある。

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